将来のために始めるコツコツ積み立て投資。低コストで世界中の成長を享受できる商品を挙げてもらいました。自身のリスク許容度に合わせて、納得できる商品を選んでください。(アドバイスしてくれる人:ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子さん)

投資を始める前にハッキリさせておくべきことを確認し、基礎知識をチェックしたら、いよいよボーナスを元手に資産形成の土台をつくる話を進めましょう!

竹川さんが紹介してくれたのが、複数のインデックスファンドを組み合わせる方法と、インデックスファンドを組み合わせたバランス型の投信を活用する方法。左ページに一例を掲載。ほかにもさまざまな商品があるので、運用会社のHPをチェックしてみては。

LIFE MAP, LLC代表 竹川美奈子さん

「多くの人は運用が仕事でも趣味でもないし、投資にかけられる時間も手間も限られるはず。ましてや、仕事に趣味に育児にと毎日の生活が忙しい女性にこそ、一度枠組みさえつくってしまえば、あとは楽ができる国際分散投資を資産形成の土台としてほしいですね」(竹川さん)

マネーテラシーの向上を啓発する竹川さんは「人生の一部として仕事(キャリア)と同じように、これからはお金をマネジメントすることが必要」と続けます。もし投資に興味が出たならば、個別の会社へ投資するのも楽しいですよ、と誘ってくれました。

マネー初心者から脱するためにも、まずは少額からの投資デビューを始めませんか?

投資ステップ「5」

●STEP1:投資額を決める(無理のない範囲で徐々に慣れよう)

たとえば余剰金であるボーナスのうち12万円を運用資金として取り分けられるならば、6回に分けて分散投資していくのも手だ。積立商品・金融機関のなかには500円から購入可能なものも。投資額の増減指示もネット上でOK。
※投資法の算出方法は(「資産運用」を始める前に知っておくべき3つのこと http://woman.president.jp/articles/-/888?page=2)(30年投資を続けたら、資産はどれくらい増えるのか http://woman.president.jp/articles/-/891)参照

【NG】証券会社から決めてはダメ! 売りたい商品を売りつけられると心得よ!

●STEP2:投信の組み合わせを考える

図を拡大
投信の組み合わせ

低コスト、少額から世界中に投資できちゃう投資信託を組み合わせよう
※詳細は(30年投資を続けたら、資産はどれくらい増えるのか http://woman.president.jp/articles/-/891?page=2)参照

●STEP3:商品を決める

安心できるインデックスファンド選びの目安として「運用管理費用(信託報酬)が安く、購入手数料が無料か」「純資産総額が安定的に増えているか」などを交付目論見書や月次レポートで確認を。

●STEP4:手数料をチェック

(株主?分散?手数料? 投資デビューイロハの「イ」 http://woman.president.jp/articles/-/985)で触れたように、投資信託にはさまざまな手数料がかかる。運用会社のHPからリンクしている各販売会社のサイトで必ず確認し比較を。同一の商品なら低コストの販売会社で買うのが鉄則。

●STEP5:証券会社を決める

竹川さんが紹介してくれた低コストで国際分散投資できる商品と手数料をまとめた(下の表参照)。手数料で差がない場合は、ネット証券は無料で開設できるので複数口座を開設し、お好みで選べばよい。

◆低コストの、インデックスファンドを組み合わせる

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低コストで国際分散投資できる商品と手数料

インデックスファンドとは、ファンドの基準価額がある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資信託のこと。日本債券は個人向け国債(変動10)やMMFでも可。

 
竹川美奈子
LIFE MAP, LLC代表。ファイナンシャル・ジャーナリスト。出版社や新聞社勤務などを経て独立。著書に『新・投資信託にだまされるな! 』『最新版! 税金がタダになる、おトクな「NISA」活用入門』(共にダイヤモンド社)など。