老化を招く食べ物は何か。医師の牧田善二さんは「市販の野菜や果物のジュースは原料が野菜だけであればいいが、果汁や甘味料が加えられている場合は老化を招く。飲みやすくするために入っている原料はもっと危険だ」という――。

※本稿は、牧田善二『脳と体が老けない人の食べ方』(新星出版社)の一部を再編集したものです。

野菜ジュース、野菜や果物
写真=iStock.com/masa44
※写真はイメージです

いも・かぼちゃはAGEを増やす要注意な食べ物

ポテトサラダやかぼちゃの煮物、ゆでとうもろこし、れんこんやさつまいもの天ぷら、これらは野菜のおかずだから、たくさん食べてもいいと思っていませんでしょうか。

実はこれらにも糖質が多く含まれていて、血糖値を上げてAGEを増やす要注意な食べ物です。

健康にいいと思われがちな、いも類、かぼちゃやれんこんなどの根菜類、とうもろこしなどは、実は糖質が多く含まれている食べ物なのです。

ただ、これらには食物繊維やビタミン、ミネラルなど体にいい栄養素も含まれているので、食べてはダメということではありません。食べ過ぎると血糖値が上がるので、食べる量や回数に注意する必要があるということです。

野菜のなかでも糖質が多いものは、ごはんやパン、麺などの穀類と同じグループとして考えましょう。例えば、献立のなかにこうした糖質が多い食材が入っている場合は、主食の量を減らす・なくすといった工夫をすることで、AGEのリスクを下げられます。

ただ、フライドポテト、れんこんやかぼちゃの天ぷら、焼きとうもろこしなど、おいしいと人気があるメニューは、要注意です。

じつは、高温で調理されると、調理前よりも大幅にAGEの含有量が増えるからです。

おいしく人気のあるものにはAGEが多く、老化や病気のリスクがあることを覚えておきましょう。

果糖自体にAGEを発生させる強い作用

野菜不足を補うために、市販の野菜や果物のジュースを毎日のように飲んでいる人もいるのではないでしょうか。

ジュースの原料が野菜だけであれば特に問題はありません。ビタミンやミネラルを摂ることができるのでおすすめの飲料と言えます。しかし、果汁や甘味料が加えられている場合は要注意です。老化を招く飲み物になるからです。

果物の甘み成分である果糖は、血糖値を直接上げないので食べても問題ないと言われています。実は、これは誤解です。

糖質には、「果糖」や「ブドウ糖」「ショ糖」などの種類があります。ブドウ糖やショ糖は血糖値を上げますが、果糖は血糖値を上げません。果糖は血糖値を上げないので果物は問題ないと思われているのです。

しかし、果物のなかには果糖以外の甘み成分がメインのものも少なくありません。

例えば、バナナやパイナップル、オレンジなどはブドウ糖やショ糖が甘みの元になっているため、血糖値を上げてしまいます。

パイナップルとバナナのジュース
写真=iStock.com/nevarpp
※写真はイメージです

一方で、りんごやなしの甘み成分は果糖が多くなっているため、血糖値は上げにくくなっています。それなら、りんごやなしのジュースが問題ないかと言えばそうでもありません。

実は、果糖自体にAGEを発生させる作用が強く、ブドウ糖よりも数段高いことがわかっているのです。また、果糖は、腸で吸収された後、直接肝臓に送られますが、その量が多いと脂肪肝を招きます。

果糖が血糖値を上げないからと言っても大丈夫とは言えないのです。

ちなみに、炭水化物(糖質)を消化するときにブドウ糖がつくられるので、ごはん、パン、いもなどは血糖値が上がるのです。

毎日のようにこれを飲むと老化まっしぐら

野菜ジュースのなかには、飲みやすくするために「果糖ブドウ糖液糖」が入っているものもあるのですが、それらはもっと危険です。

果糖ブドウ糖液糖は体内にAGEが発生する「糖化」が、ブドウ糖の約10倍の速さで起こると言われています。

牧田善二『脳と体が老けない人の食べ方』(新星出版)
牧田善二『脳と体が老けない人の食べ方』(新星出版社)

AGEを急増させる危険な食品添加物であることを覚えておきましょう。

市販のジュースを購入するときには、原材料をチェックして、果糖ブドウ糖液糖が入っているものは避けることをおすすめします。

基本的に、甘いコーヒーや甘い紅茶などを含め、甘い飲み物は避けましょう。

液体は体内に入るとすぐに腸から吸収されて、血糖値が一気に上昇します。

毎日のように飲んでいると、やがてインスリンがうまく働かなくなって血糖値が高い状態が続くことになり、最悪、糖尿病を招いてしまいます。

糖尿病までいかなくても、高血糖の状態は体内のAGEを爆発的に増やし、老化まっしぐらです。さらに、寿命も短くなってしまいます。