松浦市はアジの水揚げ日本一。2019年には「アジフライの聖地」を宣言し、多くの飲食店が地元松浦産アジを使ったアジフライを提供するなど、地域を挙げてアジフライで町おこしに取り組んできました。
dancyu総合研究所は、2021年に「アジフライ会議@松浦」を開催。当時のdancyu編集長・植野広生が司会を務め、松浦魚市場のアジのセリ人やアジフライを提供する飲食店主などがアジフライの魅力を熱く語り合い、その様子をYouTubeで生配信するなど、松浦アジフライを盛り上げてきました。参考記事はこちら。
雑誌やWEB、リアル店舗など立体的な企画で松浦を紹介
今回の広告賞の対象になったのは、2024年2月から3月にかけて実施した一連のタイアップ企画です。東京駅構内にあるdancyuがプロデュースする飲食店「dancyu食堂」で、2月19日(月)から3月4日(月)までの2週間、『松浦アジフライ定食』を販売・提供。松浦産の新鮮なアジを使い、オーダーが入ってから揚げるアツアツでサクフワのアジフライには、きゅうりの食感をアクセントにした自家製タルタルソースと、スパイシーで酸味が後を引く長崎生まれの『金蝶ウスターソース』の2種類を用意し、“味変”を楽しんでもらいました。小鉢で松浦の名産品、青島かまぼこも提供。漁師町に伝わる素朴な手作りかまぼこは、アジフライとともに松浦の海の幸の豊かさを伝えました。参考記事はこちら。
『松浦アジフライ定食』の提供期間、「dancyu食堂」の利用者全員に、松浦のアジフライの美味しさの理由を紐解く16ページのパンフレットを配布し、松浦市がアジフライの聖地であることを印象付けました。また、『松浦アジフライ定食』の写真や食べた感想をSNS投稿すれば、抽選で青島かまぼこが当たるプレゼントキャンペーンを実施し、「dancyu食堂」に来られなかった人たちにも広く魅力を伝えました。
dancyu2024年4月号(3月発売号)の誌面では、松浦市で漁師の船に乗り込んでアジ釣りを楽しみ、釣ったアジを使ってアジフライを作って食べる体験ツアーを紹介。同ツアーに参加できるプレゼントキャンペーンも実施し、松浦を旅する魅力を伝えました。
「地方創生のPRアイデアがここに埋まっている。松浦に旅行に行って観光して楽しかった、で終わりではなく、目的と広がりがちゃんと作られていて見事」というのが、日本雑誌広告賞の審査講評。松浦市のPR担当者からは「クリエイションの極みまで練り上げ、粘り強く遂行するdancyuチームの情熱が受賞につながったことをうれしく思います」という言葉を得ました。
dancyu総合研究所では、食の知見を生かしたコンテンツ制作や監修などによるブランディング支援を行っています。その他、企業さま・自治体さま向けのイベント開催や調査、調査結果を基にしたコンサルティング、商品開発なども実施しております。まずはお気軽にお問い合わせください。