長期的な人生設計について考える機会が必要です
10月の2日間、東京・兜町の東京証券取引所には、金融のプロやフィンテックを活用した金融サービスの企業が集結。資産形成を考える、300人を超える女性たちが参加しました。
初日はポイ探の菊地崇仁さんが、「消費増税に負けない! キャッシュレス時代のポイ活&資産運用」について講演。キャッシュレス決済やポイントとの付き合い方についてわかりやすく伝授してくれました。上手に活用すれば消費税増税前よりトクになること、ポイントを株式や投資信託の購入に利用できることなど、トクするワザや最新動向に、参加者は興味津々。即行動につながりそうな様子がうかがえました。
松井証券のセミナー「楽しく得する! 株主優待のすすめ」では、優待狙いで投資するコツや、具体的な優待銘柄の紹介など、実践的な知識が得られました。10万円以下で始められる銘柄も多数あり、株式投資を身近に感じた参加者も多かったよう。
2日目はファイナンシャルプランナー(FP)の高山一恵さんが登壇。老後までに貯めたい金額の計算方法やお金を増やす6つのコツ、投資信託の基本など、投資初心者に寄り添った内容が印象的でした。配布資料に記載された計算式に自身の数字を書き入れるなど、熱心に耳を傾ける参加者の姿も。
続いて行われたシュローダー・インベストメント・マネジメントの「ワンランク上のわたしへ ~投資を始めてみよう~」では、株式や債券など、さまざまな資産に分散投資することの重要性、積み立て投資が効果を得やすいことなどが解説されました。「これで一歩を踏み出せそう」という声も上がったほか、「投資に時間や労力をかけなくていい」というメッセージは、多くの参加者の共感を得たようです。
2日にわたって開設されたFPの横田健一さんの無料相談も、多くの女性が利用。「将来のためにお金を準備する必要があり、投資も大切であることには気づいている。でも、情報が多くて混乱しているという人が多いようです」(横田さん)。その意味でも、個別に相談できる機会は貴重だったでしょう。
友人と連れ立って参加した人、一人で参加した人などさまざまで、「投資に関することだけでなく、長期的な人生計画について考えさせられるセミナーだった」など、お金のことを集中して考えたり、知識をブラッシュアップしたりする絶好の機会となったようです。
充実の5時間! 資産形成をぐっと身近に感じた夜
基調講演ほか、数人のグループで株式投資を学ぶ「本気の株式投資ゲーム“ブルサ”」や、「株式投資シミュレーションゲーム」、個別にアドバイスが聞ける相談ブースやフィンテック体験など、さまざまなコーナーを設置。効率的に、多くのブースに足を運ぶ参加者の姿が見られました。株式市場の成り立ちや株価ボードの見方、上場基準などについての解説を聞きながら東証館内を巡る「JPX*Night Tour」にも多くの人が参加。
主催:プレジデント ウーマン
協力:東京証券取引所 / きんゆう女子。コミュニティ
本イベントに関するお問い合わせ:プレジデント ウーマン イベント事務局
woman-event@president.co.jp
Text=高橋晴美 Photograph=小林久井(近藤スタジオ)