仕事が乗ってくる30代半ば。オフィスではそれなりの役職も与えられ、責任は倍増するけれど、経済的な余裕もそれに比例して大きくなっていく。そんなPW(プレジデントウーマン)世代が次に欲しいものといえば、そう心の「ゆとり」。ゆとりは誰かから与えられるものではなく、自分でつくり出すもの。異国の地での滞在は、気分をリセットするのはもちろん、心のゆとりさえももたらしてくれる。
週末を利用したアジア旅もいいけれど、せっかくのGWや夏休みには有休をプラスし、ちょっと足をのばすラグジュアリーな旅はいかが? 近場にはない非日常感に心が満たされ、さらに、その土地の料理を味わうことで、より充実感がアップするはず。地元の人々と触れ合えるマーケットを訪れれば、お土産を探して歩く時間も楽しくなる。
長時間のフライトは……という人は、乗り継ぎ地点でのストップオーバーを利用してみるのも手。経由都市も観光できるので、旅の満足度は2倍に膨らむ。帰国後は、「ゆとり旅」で生まれた笑顔とともに、気持ち新たにスタート。旅は心のゆとりをもたらす最高のサプリメント。旅を重ねるごとに、仕事のモチベーションは、より高まるはず。
DUBAI
UAE
未来都市と古き良きアラビア文化が息づくラグジュアリーな都市、ドバイ。ヨーロッパへの中継地点にも最適。
東京から直行便で約10時間。眼下に広がるのは、中東屈指の観光地ドバイ。情緒豊かなアラビア文化を残しながら、世界一の超高層ビル、広大な人工島を擁するラグジュアリーシティは、ぜひ一度訪れてみたいもの。実は、ヨーロッパやアフリカに行く際の中継地としても利便性が良い。グルメ、砂漠の蜃気楼(しんきろう)、高級ビーチでのリゾート気分など、非日常を思う存分体験してみては。
世界一を誇る未来都市の一面と、ありのままの自然を残したビーチ、スパイスやゴールドの店が集まる喧噪の市場「スーク」など、昔ながらのアラブの一面を併せ持つドバイ。グルメなら盛りだくさんのシーフードプレートを。同僚へのお土産に、特産のデーツ(ナツメヤシ)を使った高級スイーツはいかが?
BARCELONA
SPAIN
芸術と歴史が楽しめる街、バルセロナ。情熱のフラメンコやショッピング、グルメを満喫して。
芸術もグルメも存分に楽しみたいなら、スペインのバルセロナがオススメ。いろんなバルを食べ歩いてみたり、数々の芸術的で歴史的な建造物や公園、博物館を探索したりするだけでも気分が高揚するはず。バルセロナでぜひ訪れたいのは、A・ガウディの「サグラダ・ファミリア教会」。いまだに建築中だからこそ、何度訪れても飽きることなく、そのつど新たな魅力が発見できそう。
毎回訪れてその進展をチェックしたい、「サグラダ・ファミリア教会」。モザイクタイルが美しい「グエル公園」は目にも楽しい。フラメンコショーを堪能したり、グルメなら、バルのピンチョス、本場のパエリアやカヴァをぜひ味わってみて。お土産は、超美味なイベリコ豚のパテの缶詰などがオススメ!
ISTANBUL
TURKEY
アジアとヨーロッパが交差する街、イスタンブール。人々の熱気を肌で感じる市場散策も旅の醍醐味。
ヨーロッパの玄関口でもあるイスタンブールは、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国と3つの帝国の首都として繁栄した歴史ある街。ヨーロッパとアジアを分ける「ボスポラス海峡」の独特の美しい景観は必見。世界との交流により発展したトルコの歴史が垣間見える。街を歩けば、本場のシシケバブの店や、焼き栗の屋台が点在。栗本来の素朴な味を食べ歩きで楽しんでみては。
世界一美しいといわれるモスクや古代の地下都市など見所がいっぱい。世界遺産や宮殿などを海上から眺めるクルーズがオススメ。人々の熱気を体感できる市場には、お土産にぴったりのキュートな雑貨もいっぱい。目玉をかたどったガラス玉のお守り「ナザールボンジュウ」で嫉妬を封じて。
Text=戌亥真美 Illustration=ヤマグチカヨ