安心・安全で快適な家づくりのチェックポイント
毎日を快適に、健康に過ごすだけでなく、長く住み継ぎ、資産価値が保てる家を建てるために、気をつけたいポイントや、考え方をまとめてみた。
地震や洪水などの災害に強い家づくり
住宅にとって何よりも優先されるのは「安心・安全」であること。特に近年、国内では地震や水害、土砂災害などが相次いでいるのでなおさらだ。
なかでも耐震性能は、注目すべきポイントだ。阪神淡路大震災以降、新築住宅の耐震性能は格段に高くなっている。大手ハウスメーカーの商品は、いずれも高い水準にあり、大開口を備えた家でも、住宅性能表示の最高レベルである耐震等級3を満たすものが少なくない。
住宅性能表示とは、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく評価基準のこと。耐震性能に関しては、倒壊防止と損傷防止の2項目に分けられ、それぞれ1から3までの等級がある。耐震等級3は、等級1の1.5倍の地震を受けても倒壊・損傷を防ぐという基準で、これなら安心だ。
洪水や土砂災害に関しては、地形や地盤が重要になる。これから土地を買って家を建てるなら、事前にその土地にどのようなリスクがあるか、ハザードマップで確認しておきたい。なお、ハザードマップは国土交通省のポータルサイトや地元の役場で簡単に入手できる。
さらに火災への備えも必要だ。木造住宅密集地の場合は、どのような延焼対策をしているか、ハウスメーカーに確認するとよいだろう。
国の目標 ゼロエネルギーの家
これからの時代は、住宅の環境性能も重要なポイント。エアコンなどによるエネルギー消費を抑えながら、いかに健康的で快適な空気・温熱環境をつくり出せるか。そのために最低限おさえておかなければならないのは、住宅の断熱性能だ。ハウスメーカー各社もこの点には力を入れており、構法・構造にかかわらず、高い断熱性能を備えた家がつくられている。
さらに国では、2020年までに新築注文戸建て住宅の過半数で「ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)」の実現を目標に掲げている。
ZEHとは、高い断熱性に加え、効率の高い設備機器と再生可能エネルギーの導入によって、「快適な室内環境」と「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味でおおむねゼロ以下」を両立できる住宅を指す。それには省エネルギー性能だけでなく、太陽光発電システムのような、エネルギーを“創る”設備の導入が不可欠になる。
太陽光発電システムの設置を考えるなら、後付けは避け、家を建てるときに同時に計画的に組み込むことをおすすめする。太陽光パネルを後から搭載して、万一にも屋根材がずれたり傷ついたりすれば、そこから雨水が浸み込み、建物にダメージを与えることになりかねないからだ。
可変性が高く資産価値を保つ家
長く住み継ぐ家を建てるには、家族構成やライフスタイルは変化することを前提に考えることも重要。間取りはできるだけシンプルにして、例えばリビングは単純な広い四角形にしておけば、あとあと自由に使いこなしやすくなる。
キッチンやトイレ、洗面台や扉などの住宅設備は年々進化しているが、建物よりは寿命が短いので、いずれは機器の交換やリフォームが必要になる。そのためにも特に水回りのスペースにはゆとりをもたせておくといい。可変性が高まり、将来、手すりをつけたりするのも容易になる。
将来、子供との同居を考えるなら、完全独立型の2世帯住宅プランや賃貸住宅併用プランにしておく方法もある。実際に同居するまでは賃貸して収益を得れば、住宅ローンの返済資金に充てることもできる。
資産価値という視点からみると、個性的すぎる住宅には買い手がつきにくいのが現状だ。将来のライフスタイルの変化を考えても、万一売却することを考えても、可変性の高いシンプルな住宅のほうが、長くその資産価値を保てるだろう。
また、長く住み継ぐためには、躯体を劣化から守るためのメンテナンスが不可欠で、なるべくその手間と費用がかからない躯体や外装を選んでおきたい。特に直接雨風にさらされる屋根材の耐候性は重要で、日本の気候を踏まえてつくられた素材を選ぶことをおすすめする。
ハウスメーカー各社は独自の高品質な外装材を開発しており、工場生産ならではの安定した品質を誇っている。メンテナンスサイクルや、アフターメンテナンスの体制についても確認しておこう。
以上のように、住宅としての基本性能をしっかりおさえたうえで、普遍性の高い課題をクリアして、自分たちならではのライフスタイルやデザインを反映させる。ひとつひとつ納得しながら進めれば、安心して長く暮らせる家をつくることができるだろう。
積水ハウス「イズ・シリーズ」
ダインコンクリートをまとったスローリビングのある住まい
発売以来、30年以上支持され続けている積水ハウスのロングセラー「イズ・シリーズ」。積水ハウスの鉄骨住宅のフラッグシップであるイズ・シリーズはこの春、リニューアルされた。
独自の構法「ダイナミックフレーム・システム」が、天井高2740ミリ、柱なしで7メートルものワイドスパンの大空間を実現。開放的に設けられたフルフラットサッシにより、広々としたリビングから軒下のテラスまで、内と外をつなぐ快適な「スローリビング」が生まれる。スローリビングとは、内でも外でもない中間的領域を持つ日本の家づくりの伝統を、現代の技術で実現した積水ハウスの空間提案だ。
さらに地震動エネルギー吸収システム「シーカス」を組み込み、地震時の建物の変形を2分の1以下に抑える。これにより建物の倒壊を防いで人命を守るだけでなく、室内の損傷も低減する。
外壁には強さと美しさを兼ね備えたオリジナル外壁材「ダインコンクリート」をまとう。人の手の温もりを感じさせる味わい深いテクスチュアと、堅牢で耐久性の高い品質が魅力で、重厚な佇まいを生む。
強靭な躯体を、ダインコンクリートが守る。100年先の未来に伝えていくべき資産価値の高い住まいを、あなた自身の五感で確かめてほしい。
●お問い合わせ先/積水ハウス株式会社
[フリーコール]0120-310-137(9:00~18:00 土・日・祝を除く)
住友林業「DUE CLASSO」
共働き家族を応援する機能的で快適な住まいが誕生
共働き家族を応援する住まい「ドゥーエ・クラッソ」が住友林業から発売された。日経DUALと協力して共働き家族のリアルな声を参考に、「コミュニケーション重視」「シェアする家事」「贅沢リラックス」の三つのスタイルを設定。それぞれに合った間取りや設備、インテリアを提案する、機能的で快適な住まいだ。
共通するのは、家事時間を短縮する工夫。スムーズな家事動線と収納や、家事を助ける設備が充実している。もちろん上質な木の質感が心地いいインテリアや、明るく開放感のあるリビング、庭やバルコニーとつながる大開口など、リラックスタイムを豊かにしてくれるスペースも折り紙つきだ。
このように自由で開放的な空間は、住友林業独自のビッグフレーム構法から生まれる。これは高層ビルなどに使われるラーメン構造を木造住宅において日本で初めて実現した「木質梁勝ちラーメン構造」で、柱と梁を金属相互で強固に結合することにより、高い耐震性を実現。さらに1・2階それぞれで柱の位置を自由に配置することができ、間取りの制約も少ない。従来の木造住宅では得られなかった大開口・大空間を実現し、さらに将来の間取り変更にも柔軟に対応する。
共働き家族のリアルな声によるニーズと、住友林業の確かな技術から生まれた「ドゥーエ・クラッソ」。カタログを手に、夫婦で検討してみてはいかがだろう。
●お問い合わせ先/住友林業株式会社
[フリーコール]0120-21-7555
http://sfc.jp/ie/