To Doリストを作って仕事の優先順位を考えるように、よい住まいをしつらえるためには自分スタイルを探るルールを決めることが最良の近道だそう。賢人たちの格言をもとによく働き、よく住まうためのルール作りのヒントをご紹介します。
RULE1
自分スタイルを磨く場所、私を物語る
~クローゼット~
「私たちは、いつも何を着るかで悩むべきではない」とココ・シャネルは言いました。私たちに必要なのは2、3着の上質なスーツ。私のスーツは、どんなものにも合わせられるものだろうか? 「私」を物語る場所、クローゼットでたまには自問自答してみる。
RULE2
新しい食卓をイメージして知る、ライフスタイルの方向性
~ダイニング&キッチン~
「すべての幸福は静かな朝ごはんからはじまる」とウィリアム・サマセット・モームは言いました。自分がのぞむライフスタイルを知る方法は、食器売り場に行って新しい食卓のスタイルをイメージすることが近道なのだとか。食べることは生きることだから。
RULE3
ストレスを手放し、寛ぎながら自分のバランスをとる
~リビング&ソファ~
「昔からの夢。それは精神と肉体の完全なバランス」とジョージ・ギッシングは言いました。職場でのストレスはその日のうちに解消しないと、精神のバランスが歪んでしまうそう。だからこそ、寛ぎながら、楽しむ時間を過ごすにふさわしいソファ探しは最優先事項。
RULE4
魂を自分にとどめるために、私をケアする
~バスルーム~
「あなたの魂を自分のなかにとどめるために、あなたは自分の体によいことをしなさい」というアメリカのことわざがあります。「30歳の美は天からの贈りもの、50歳の美はケアのたまもの」とも。美しさを磨く場所、バスルームが汚れていては美しい人にはなれないみたい。
RULE5
休息であり、創造でもある。精神のエネルギーチャージ
~ベッドルーム~
「眠っているときに人は潜在意識から精神的充電を受けるのだ」とジョセフ・マーフィーは言いました。ベッドは休息の場であり創造の場。人生の3分の1を眠って過ごす私たちが知るべきなのは、何よりも先に投資すべきは質のいい枕とシーツだということ。
人は自立した生活を営むことができ、安心して休める場所さえあれば、生きるために必要なものは思いのほか少ない」とドミニック・ローホーは著書『99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる』のプロローグで述べています。いい仕事をコンスタントに続けるためにも自分自身をメンテナンスできる場所、住まいのあり方を考えることはとてもたいせつ。
単にリラックスして休むだけでなく、働く女性にとって「家」は明日の活力となるエネルギーチャージをするコックピット。オンとオフの時間の使い方、タイムマネジメントに関心を持つことと同じくらい、住まうことと働くことのバランスを保つことに気を配りたいもの。
洋服や食器を買い揃えるような頻度で買い替えるわけにもいかないインテリアやファブリック。だからこそ、失敗しないために心の目を磨く訓練も必要。好きな物、欲しい物、必要な物。それらを書き出し、脳内シミュレーションを繰り返すことは自分スタイルを確立する近道なのだとか。模様替えを想定し、まずはルールのリスト作りからはじめませんか。