「金額」ではなく「丸投げ」が肝

金額を大きくしたのにも理由があり、これが仮に「5000円のおこづかい」だったら、「ディズニーランドは別枠」「お友だちの誕生日プレゼントを買うのに足りない」となり、その都度、親が介入することになります。それでは、子ども自身が自分の頭で真剣に考えることになりません。

「投資は早いうちからしたほうがいい」
「株だけじゃなくて不動産も視野に入れなさい」
「お金を稼ぎたいなら、サラリーマンじゃなく事業家になるのが一番」

こういう具体的なこと、実用的なことは、あとからいくらでも教えられます。

河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

しかし、「お金の感覚・考え方」は違います。

根本的な「哲学」とも言える部分です。

感覚や考え方、哲学は「早期から」、「自分で考えさせないと」、育まれないと私は考えています。

お金について教える第一歩は、「日常的に何か教える」というより、「自分で考える環境を整える」という大きな軸を作ることです。

娘はもう大学生ですが、今振り返ってみても、私が細かく「こうしなさい、ああしなさい」と言わなくてよかったと思っています。

また、私はシングルマザーにしてハードワーカーで、体を壊して入院したこともあります。ビジネスや投資、体のメンテナンス、やりたいことで猛烈に忙しいというのもあって、「時間」という人生の貴重なリソースを、「いちいち細かく管理する子育て時間」に使わずにすんだのもプラスだと感じています。

時間をかければかけるほど、子どもを大切にしているというわけではありません。ポイントをしぼって、短い時間でも最大限の教育と愛を注ぐのが、私の考える「レバレッジの効いた子育て」です。