2013年7月8日(月)

時間をムダにする人の口グセ

PRESIDENT 2013年7月29日号

著者
山崎 将志 やまざき・まさし
ビジネスコンサルタント

山崎 将志1971年愛知県生まれ。94年東京大学経済学部経営学科卒業後、アクセンチュア入社。2003年独立後、知識工房、アジルパートナーズ、カジタクなど数社の事業を立ち上げる。『残念な人の口ぐせ』など著書発行部数は累計100万部を超える。

山崎将志 構成=小坂井良子 写真=PIXTA
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頭の中にあることは、言葉となって表れます。「口グセとは、その人の頭の中そのものである」というのが私の考えです。では早速ですが、時間に追われがちな人の口ぐせを見ていきましょう。

まず思いつく口グセは、

「時間がない」

ですね。しかし、みんな時間がないのが大前提で、その中でどうするのかが仕事なのです。

逆説的ですが、時間がないというのは、“終わりの時間がない”っていう意味もあると思うんです。終わりの時間を決めず、延々と仕事をするから永遠になる。だから時間がなくなる。「どんなに遅くとも7時に帰る」って決めてしまえば、その中でどうするかをちゃんと考えますからね。「まだ時間がある」と思ってダラダラ仕事をしているとメリハリもないし、締まりもない。だったら「今日からうちの部は全員6時に帰ります」ってしちゃったほうがいいんじゃないでしょうか。給料は変わらなくても労働時間が短くなるから、実質時給も上がります(笑)。

「時間がない」と似ていますが、休むべきときに休まないでいるにもかかわらず、

「俺、寝てないんだよ」

って言う人もいますね。上司がそういうタイプだったら最悪です。僕は寝ないで仕事をして成果が出せるとは思えません。

成果が出る時間って、本当に限られていると思うんです。石川遼選手を例にすると、彼が成果を出す時間としては、週に4日、70回くらいの打っている瞬間だけじゃないでしょうか。1回せいぜい10秒だから1日に700秒、10分ちょっとですよね。本当に大事な時間って実はそれだけなんですよ。そしてそれ以外は、成果を出す瞬間に良いパフォーマンスをするための準備――分析だったりトレーニングだったり――の時間です。

でも、多くの人は自分にとっての700秒/週が何であるかを理解していない。なんとなく平均的に時間を使ってしまって何でも大事になってしまう。石川選手にとっての700秒は、あなたにとっては何ですか? と問いたいですね。

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