2013年4月30日(火)

なぜ、財布と家にモノをため込む人ほど貧乏になるのか

賢いマネーのツボ

PRESIDENT 2011年5月16日号

著者
藤川 太 ふじかわ・ふとし
ファイナンシャルプランナー

藤川 太

1968年、山口県生まれ。ファイナンシャルプランナー。東京、大阪、名古屋に拠点を持つ「家計の見直し相談センター」の看板相談員。教育費と老後資金の危機を憂える著書『サラリーマンは2度破産する』(朝日新書)や『1億円貯める人のお金の習慣』(PHP研究所)が好評。

執筆記事一覧

ファイナンシャルプランナー・家計の見直しセンター 藤川 太 構成=伊藤博之 撮影=小原孝博
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このお題は真実であり、ファイナンシャルプランナーの経験に基づく私の持論でもある。

財布は私たちとお金との一番の接点で、ここにお金に対する考え方、付き合い方が表れてくる。お金を貯められる人は、お金をきちんと管理できる人であり、そのためのツールとして財布を使っている。実際、手前から千円、5千円、1万円と順序よく整理整頓されていたりする。だからお金持ちほど、スリムな財布を持ち歩いている人が多いのだ。

たまに、お金持ちほどお金を財布にもため込んでいると勘違いしている人がいる。しかし、お金持ちは貯めること以上に出さないこと、つまり無駄なお金を使わないことに重きを置いており、初めから余分なお金は財布のなかに入れていない。だから管理しやすくなるのだ。

一方、お金を貯められない人の共通点は何かというと、ポケットの多い財布を持ち歩いていることである。「いろいろ仕舞えて便利だから」ということなのだろうが、クレジットカードにポイントカード、それにレシートの類などがどんどん詰め込まれていき、次第に“ブタ財布”へと姿を変えていく。そんな財布の札入れを覗かせてもらうと、お札の種類はバラバラで、いくら入っているのか、持ち主本人にも見当がつかない。

以前、そうやって何人かの方の財布の中身を拝見させてもらったことがあるが、多い人だとカード類が40~50枚も入っていた。もちろん、そのような人の家計は火の車の状態である。一方、お金持ちの“スリム財布”のなかのカード類は入っていてもせいぜい15枚であった。

お金持ちの秘訣とは一体何か

結局、お金持ちになれるかどうかの違いは、お金に対する思いの差にあるのではないだろうか。よく女性は大好きだけれども、女性に対してマメになれない男性がいる。その結果、彼らは女性からそっぽを向かれてしまうのだが、お金についても同じこと。いくらお金が好きでも、お金に対してマメに努めずに放ったらかしでは、お金にモテるわけがない。

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