気づきのアンテナを伸ばしておくこと

仕事が本当につらくてどうしようもない――。

そんな精神状態にありながら仕事を続けていけば、いずれは体調を崩してしまうだろう。いっそのこと会社を辞めてしまうのも解決策の1つだが、自分がそこまで追い込まれる前に、そんなアリ地獄から抜け出すための行動を起こさなければいけない。

その際に重要なことは、自分がいま、なぜ仕事がつらいと思っているのかという理由を明確にしておくことである。これがわかっていなければ、次に、いったいどんな行動を起こせばいいのかもわからない。

例えば、仕事がよくできる人間には仕事が集中しがちだ。その人に任せておけば、困難を伴う案件でもいつもいい結果を残すことが多ければ、相手は安心して、信頼して仕事を頼む。

頼まれる側も断れない性格だと仕事が2つ、3つ、4つと増えてしまう。その結果、オーバーワークとなって「本当につらい」と精神的に追い込まれていく。せっかく仕事ができる人間なのに、仕事量の多さに押しつぶされてしまうことになる。

この場合の解決策は、やはり上司ときちんと話し合うことだ。いま自分が抱えている仕事がどのくらいあり、明らかに仕事を抱え込みすぎていることを説明して、上司に対処法を相談すべきだろう。大概仕事量を減らすように対応してくれるはずだ。

しかし、万が一「君だけが頼りだ。そんなことをいわずに仕事を仕上げてくれ」などという理解のない上司であれば、会社を辞めてもいいだろう。転職の難しい時代だが、仕事ができ、上司などから信頼されているのであれば、転職先はあるはずだ。