中国人留学生がダイエットしているワケ

上海に近い中国・浙江省出身の鄒涛さんは、2015年、中国の国立大学を中退し来日。日本語学校を経て、18年に早稲田大学政経学部に入学した。

「今、ダイエットしているから、食べているのはエネルギーバーとコンビニで買ったペットボトルの水なんです」

そう言って、照れる鄒さんは、爽やかな笑顔が印象的な好青年。中国の中流家庭に育ち、やはり一人っ子。子どもの頃から親に否定された経験はない。その育ちの良さに好感をもてる。

現在、大学近くの家賃23万円のマンションで、友人3人と共同生活をしている。

なぜ、ダイエットしているのかと聞くと、来日してから15キロも太ったからだという。日本での外食が原因だそうだ。

中国人は餃子と白米を一緒に食べない

「日本の食事は脂っぽく、炭水化物が多い。餃子の王将で、初めてラーメン餃子定食の存在を知った時は衝撃でした。中国人の感覚では、餃子もラーメンも白米も、どれも同じ炭水化物で主食だからです。それが中国料理と思われているのですから」

「ラーメン餃子定食」には衝撃を受けた
写真=iStock.com/ahirao_photo
「ラーメン餃子定食」には衝撃を受けた(※写真はイメージです)

来日3年目とは思えない流暢な日本語を話す鄒さんは、日本語が難しいと思ったことは一度もないと話す。

鄒さんの日本語能力は、魯さんと同じ「N1」レベル。中国にいる頃から独学で日本語を勉強した。

自身は違うが、同世代の留学生には、例えば「火影忍者(NARUTO)」や「海賊王(ワンピース)」などのアニメがきっかけで日本語に興味を持った人も多いと話す。