「自分の話を止める」という決断が大事

Yさんのように、社交的で、初対面の人とも、話がすらすらとできて感じの良さもあるというのに、相手を聞き役から解放する配慮がないまま、自分ばかりが好きなように話し続ける人は少なくありません。

結局、感じの良さという印象を与えることができたとしても、そのことだけで「話していて心地いい人」「尊敬できる人」「付き合っていきたい人」などといった、信頼関係へ発展させることにはならないのだと実感したのでした。

聞き役だった私の反応が「この人、きっとこの話題に興味があるのね」と、Yさんを勘違いさせていた可能性もあるかもしれません。ですが、相手がその話題に興味を持っていようと、なかろうと、実はあまり関係ありません。

聞き役の疲労感をおもんばかって、自分が話すのを止める決断をすることは、感じの良さを与えることより、はるかに重要な意味があります。

会話を通じて、互いの関係性をうまくつかめる人は、まずは、自分が話す内容や姿を、客観的に観察してみることです。

相手を置き去りにしない3つの注意点

その際、気をつけることは以下の3点です。

・その話は相手にとって意味があるのか?

・自分ばかりが1分以上、話していないか?

・第三者のことより目の前の相手の情報(状況)を自分は知っているのか?

これらの問いを頭の中で答えてみましょう。すると、「自分が話したいだけで、相手にとってはどうでもいい内容だ」「今は5分しかないから、他人の話ではなく目の前の相手としかできない話題に集中しよう」「そういえば、相手について何も聞いていなかった」「自分の話を一方的に相手に聞かせているぞ」などと、気づくきっかけとなるでしょう。

第三者の話を当たり前のように長々としてしまう人は、目の前にいる会話の相手を置き去りにしていることに気づかず、気分よく自分の世界に浸っていると思われても仕方がありません。

相手を置き去りにする会話を見直し、会話の相手に合わせた話題選びや、話す長さなどを考慮できる人としての人生を歩んでいくことで、あなたの交友関係はより豊かさを増していくのです。