自宅で計算力は簡単につけられます

家庭で計算力をつけることは難しいことではありません。私の塾で使っている計算問題は市販の計算ドリルと同じものです。どれでもいいので、1冊買って毎日1ページずつやらせてください。時間は気にしないでください。ノートは使わず、ドリルに直接書き込ませましょう。ノートに書くのは子供にとって「面倒くさい」こと。子供たちの取り組みへの障壁はできるだけ減らしてあげて計算に集中させましょう。

勉強をする子供
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子供が解き終えたら、必ず親がマルつけをしましょう。そして、間違えた場合は、もう

一度解き直させて、再度マルつけをする。これを毎日繰り返してください。

なぜ子供にマルつけを任せないか。子供は、親にいいところを見せたいという思いやプライドから採点が甘くなりがちです。正確に解く習慣をつけるためにも、間違えた問題の解き直しは重要で、厳しく採点するべきです。

マルつけの際は、景気よく大きなマルをつけてあげてください。それが子供の勉強へのモチベーションになります。

計算問題を解くメリットは算数以外にもある

計算問題に取り組むことは、毎日勉強するという習慣づけの訓練になります。ほかにも、毎日続けることで、根気と集中力が身につきます。また、計算が正確かつ速くなるため、算数にかける勉強時間を圧縮でき、別の教科に時間がさけるようになります。

毎日続けるのは難しいことです。子供が嫌がったら、親もくじけてしまうでしょう。しかしそれこそがチャンス。辛くても苦しくても、我慢してやり遂げるという経験になります。ときにはごほうびを与えながらでも、継続する習慣を大切にしてください。1年生から毎日1ページ計算ドリルをしていたら3年間で相当な力になります。

小学3年生以降になったら遅いかといえば、そんなことはありません。今日から始めれば確実に数カ月後、1年後には力がついています。