マッチング・アプリで婚活する場合、どんなことに気をつければいいか。フリージャーナリストの速水由紀子さんは「なかにはセックスのみが目的の“ヤリモク”の男性がいる。私が出会った30代後半の獣医は、ピクニックを楽しむと思わせて、公園の雑木林で突然抱きついてきた」という――。(第3回)

※本稿は、速水由紀子『マッチング・アプリ症候群』(朝日新書)の一部を再編集したものです。

夜の公園で夜景を見ている女性の後ろ姿
写真=iStock.com/Masao
※写真はイメージです

「夢を叶えて獣医になった」と語る38歳の男性

小学生の頃からの夢を叶えて獣医になりました。ボランティアさんと一緒に捨て猫、捨て犬のケアもしてます。気がつくとクリニックを出るのはいつも深夜。そんな38歳の僕ですが、そろそろ一人暮らしが淋しくなってきたので真剣にお相手を探してます。

そのユウタさんの紹介文を見て話を聞きたくなった。アイコンは柴犬を抱いて笑っている写真だが、他の写真は海外旅行で、砂漠で外国人とハグしていたり、顔ぐらいのハンバーガーを頬張っている学生のように無邪気なものばかり。

「猫を飼っているので獣医さんには頭が上がらない」というメッセージを送ると、「獣医は楽しいけど忙しすぎて、女性と出会うチャンスがほとんどありません。ぜひ会いたい」という返信が。それからはすごい速度でメッセージが往復した。

大きなペットクリニックで働いていて家は近所の寮だから、毎日ほとんど家と職場の往復で終わってしまうこと。海外旅行が大好きでコロナ前は毎年タイやバリ島に行っていたこと。コロナの在宅勤務で猫飼い初心者が増え、溺愛のあまりちょっとした不調で動物病院に来るので、獣医の忙しさが半端ないこと……。

ユウタさんからのメッセージは誠実だがノリが良くて、ちょっとお茶目な年齢相応のものばかりで、不安を感じさせる要素は一つもない。これなら会っても大丈夫、と思った頃、デートを約束した。