2012年8月1日(水)

なぜお金持ちは体を鍛えるのか?

『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』チョイ読み【第5回】

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
北川 邦弘 きたがわ・くにひろ
ファイナンシャルドクター

北海道出身、1957年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。総合商社勤務の後に不動産デベロッパーに20年勤務。バブル期に100億円近い債務を背負い、自宅は競売に付され、預貯金も差し押さえられる。職までも失うが、友人たちの応援を受けて2002年にライフデザインシステム株式会社を設立し、新たにファイナンシャルドクターとして個人の資産運用を啓蒙する仕事で再起を遂げた。
投資、不動産、相続対策、ライフプランと横断的な切り口で、約3,000件の相談をこなす。幸い2007年までの株高に恵まれ、投資信託販売で某証券会社全国第2位の業績を獲得したが、リーマンショックで顧客の資産を損ね、再び絶望の淵に落とされた。この危機に資産を失う人と逆に資産を増やす人がいることを目の当たりにして、資産運用の真髄を知る。今では海外視察を繰り返しながら世界分散投資を徹底している。
すべての体験を糧に、100歳までたくましく生き抜く人生戦略(定年までに1億円を作るプロジェクト)の普及に取り組んでいる。早稲田大学エクステンションセンターで人気講座「心豊かに生きるためのお金のお話」を9年間連続開講中。また、オールアバウトで資産運用のプロとして「大人のお金トレーニング講座」を連載中。CFP(上級ファイナンシャルプランナー)取得者。

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ファイナンシャルドクター 北川邦弘
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投資で、1億円を超える大きな資産を築いてきた成功者たちが、私の周りには何人もいる。彼らから聞いた話の中で、もっとも印象的なことのひとつに「フィジカル・ストレングス」(身体的な強さ)がある。

たとえば、株式市場が暴落したり長期の不況が訪れると、ウツになったり、病院通いが始まったという人は現実にいる。それに耐える心の強さを支えるのが、身体の強さである。

「いや、自分は健康だ、病気じゃあないよ!」という元気な声が聞こえてくるが、身体的な強さとは、病気でない状態をいうのではなく、筋肉質でしなやかな身体をいう。

健全とは言いがたい、バランスを欠いている人の例として、以下のようなタイプがあるように思う。

・肥満型:感情や情緒に流されることが多く、何かの中毒症になりやすい。
・ヤセ型:神経質で小さなことに動揺しやすい。どちらかというと悲観的。
・こわばり型:過去の成功体験に生き、今の自分の弱点や現実から目をそらす。他人と比較して自己チェックすることができない。
・軟体動物型:脊椎の一貫性がなく、そのときそのときの気まぐれで行動してしまう。

一方で、身体が健康であると、投資家として得られるメリットには、次のようなものが挙げられる。

・いつでも平常心を保てる沈着冷静さ
・我慢すべきときに辛抱できる忍耐力
・瞬間的な選択を誤らない機敏な判断力
・見かけやトリックにごまかされない論理的な思考力
・自分の体験を正確に蓄えることができる確かな記憶力
・逆境にあっても粘り強く前向きに考えるタフネスさ
・エネルギッシュでアクティブな行動力

これらの特性をひと言で言えば、「投資におけるセルフコントロール力」となる。すなわち自己制御能力である。

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