原則、携帯電話の所持は禁止されている

国内で行われている東京マラソンを含むほとんどの大会は、「日本陸上競技連盟競技規則に準じる」と記載されており、市民ランナーも規則に従う必要がある。

そのなかには市民ランナーにとって意外なものもある。代表例が、「腕時計型通信機器、ビデオ装置、カセットレコーダー、ラジオ、CD、トランシーバーや携帯電話などの再生・通信機能のついた機器を競技エリア内で使用することは助力となる。最終点呼を受けた後は、使用しないこと」だろう(※一方で非常時に備えて、スマートフォンの携帯を呼びかけている大会もある)

イヤホンで走るランナーの正面図
写真=iStock.com/Pheelings Media
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原則、携帯電話などの持ち込みはNGなのだ。使用すると、助力とみなされ、警告や失格の対象になる可能性がある。

また日本陸上競技連盟競技規則ではイヤホンに関する記載もあり、下記の文章になる。

「エリートランナーやその他のカテゴリーで出場する競技者が完全閉鎖されたコースで走っているときにはヘッドまたはイヤホンを使用することを許可するにしても、交通規制が解除された後は、低速のランナーに対しては使用を禁止する」

イヤホンの装着は禁止ではないが、先述した通り、携帯電話や音楽プレイヤーの所持・使用は禁止されており、レース中にイヤホンを使うシーンは見当たらない。にもかかわらず、実際はイヤホンランナーがとても多い。