2012年7月18日(水)

ブランドのバッグ、時計に1000万円超!「元セレブ妻」の契約社員生活

家計の現状ルポ【年収1500万円】

PRESIDENT 2010年7月5日号

著者
白河 桃子 しらかわ・とうこ
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授

白河 桃子少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授、経産省「女性が輝く社会の在り方研究会」委員。
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。「妊活バイブル」共著者、齊藤英和氏(国立成育医療研究センター少子化危機突破タスクフォース第二期座長)とともに、東大、慶応、早稲田などに「仕事、結婚、出産、学生のためのライフプランニング講座」をボランティア出張授業。講演、テレビ出演多数。学生向け無料オンライン講座「産むX働くの授業」(http://www.youtube.com/user/goninkatsu)も。著書に『女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座』『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』『婚活症候群』、最新刊『「産む」と「働く」の教科書』など。

執筆記事一覧

白河桃子=文 澁谷高晴=撮影
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150万のバッグを「じゃあ、頂くわ」

エルメス、ルイ・ヴィトン、グッチ、シャネル……。杉山香織さん(仮名、35歳)が、クローゼットを開くとブランドの紙袋が雪崩落ちてきた。

でも中身はない。クレジットカードの支払いに困ったとき、すべて中古屋に売り払ったのだ。老舗デパートで総額500万円ほどで買いあさったブランドバッグは、ろくに使わず新品同様だった。

「エルメスとヴィトンは、正価の半額で引き取ってもらえる」。妙な勉強になった。

出版社勤務だった香織さんと広告代理店勤務だった夫(40歳)が、ウェブ制作会社を立ち上げたのが6年前。出産を機に、香織さんは仕事の一線から退いたが、家計と経理はしっかりと握っていた。2004年から06年の年収は約3000万円。

「珍しいエルメスの黒カーフのバーキンを、奥様のためにキープしておきました」

高級チョコレートと香り高いお茶を前に、老舗デパートの特別室で外商担当者にささやかれると、嫌とは言えない。それが「外商マジック」だ。

「そうね、これは珍しいわねぇ……じゃあ、頂くわ」

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