幸せになるには、どうすればいいのか。ミニマリストTakeru氏は「現代社会は競争と無縁ではいられないが、いくら競争を続けても幸せにはなれない。時には競争からいったん降りて、自分なりの幸せの基準をつくるといい」という――。

※本稿は、ミニマリストTakeru『貯まらない生活はもうやめよう モノを手放すだけで増える「お金と幸せの法則」』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

社会はお金やモノ、地位を「もっと欲しい」と思うようにできている

私たちは誰もが、お金にある程度縛られて生きています。会社の仲間と売上を競い合ったり、ライバルに負けじと仕事を頑張ったり、年収や資産額を他人と比べて一喜一憂した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

しかしその一方で、誰かが勝ち、誰かが負ける、延々と競争し続けないといけない状態に疲れてしまった人もいるはずです。さらには、自分が周りと比べてまさっている時でも、誰かに妬まれたり、嫌がらせをされたり、上には上がいることを知ってしまったりすると、終わりのない戦いに巻き込まれていきます。

こうして私たちは、自分の脳に「負けたくない」「まだ足りない」というメッセージが送られ続けてしまうのです。この世界は、たとえ自分に必要ないものでも「もっと欲しい」と思わせるようにできています。私たちがどれだけ稼ぎ、どれだけいい車や家、ブランドモノ、装飾品を買っても、どれだけ貯蓄しても、どれだけ地位を高くしても、まだ負けているように感じるのは、それが原因です。

都民広場を電話をしながら歩くビジネスマン
写真=iStock.com/franckreporter
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お金は確かにあなたの力になってくれますが、お金を手にしたからといって、幸せが保障されるわけではありません。大事なのは、お金との付き合い方です。