Q うちの子は夢中になっているものがありません。興味のあることを見つけてやる方法はありますか?

A テレビやスマホを取り上げて、暇にさせましょう。
西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)
西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)

子供がやりたいことを見つけられないのって、なんとなくテレビがついていたり、スマホやゲーム機をダラダラいじっていたりと中途半端に刺激が与えられてしまっているからではないでしょうか。外から刺激が与えられるなら、自分から何かをしようとはしないものです。

テレビやスマホやゲーム機を与えず、暇な状態にするのがいいと思いますよ。「部屋でゴロゴロしていなさい」と言われて、何もせずにゴロゴロし続けられる子っていないと思うんですよ。刺激がなければ、きっと何か興味あるものを探し始めるはずです。

子供の興味の対象が、勉強につながることでなくてもいいと思うんですよね。僕は暇だったので、3歳くらいから小5まで、トカゲを捕まえるのに夢中でした。東京都北区赤羽に住んでいたので、トカゲと遭遇するのって結構難しいんですけど、行動パターンと居場所などを日々研究していました。トカゲは変温動物だから、午前中は日当たりのいいコンクリートの上にいることが多いんです。当時はトカゲが人間に見つかったときにどっちに逃げるかといったことも把握していました。

トカゲを捕まえた子供
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

トカゲ捕獲も子供ながら試行錯誤をし、失敗を繰り返してどんどん捕まえるのがうまくなっていきました。あの時、仮説を立てて、考えて、試してと試行錯誤をしながら正解を見つけていった経験が、後にインターネットのサービスを開発することに活きたと思います。何かに夢中になって突き詰めて考えた経験って、別分野でも使えるんですよね。