3割増しのリアクションを心掛ける

話を聞いているときに、同じ姿勢でただうなずいているだけでは、「この人本当に聞いているのかな?」「わたしの話が退屈なのかな?」と、相手を不安にさせてしまいます。

そこで、人の話を聞くときは、いつもの自分の3割増しくらいの反応を心掛けてみてください。

いつもなら「そうなんだ」というところを、「ええっ、そんなことがあるんだ!」に。「うん」といううなずきも、「そう、そう!」「ある、ある!」くらいに、3割増しで大袈裟に反応してみるのです。

意識して行うので最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。それにともなって、相手の反応も活気づいてくるので、会話がどんどん楽しくなってくるはずです。

あたりまえですが、薄い反応しかしない人には、誰だって話したくなりません。反応が薄くなるのは、内容に興味がなかったり、話が面白くなかったりする場合もあると思いますが、まずは自分から相手に合わせて心をひらいていけるのが、「聞き上手」な人です。

すると、相手は「この人は話をよく聞いてくれる」と思って、次もまた話しかけてくれます。あなたはいつのまにか、みんなにとって「話しかけやすい人」になっていくということです。

楽しい時間も貴重な情報も、すべて向こうから勝手にやってきてくれるようになります。そうして、あなたの人生は豊かになっていくでしょう。

カフェでランチを楽しむ中期の大人のカップル
写真=iStock.com/Yagi-Studio
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「ポイントを繰り返す」だけでも会話は続く

よい聞き手になるには、相手の会話を自然なかたちでうながしていく必要があります。でも、慣れないうちは、話を広げるのを難しく感じるときもあると思います。

そんなときは、相手の話のなかで「大事なポイント」を摑み、それを繰り返してみてください。

例えば、相手が格安スマホの月額料金について話していて、「月々の通信量を見るのも大切だけど、むしろ対応端末やのちのちの機種変更を考えることが重要なんだよね」などといったとします。

そんなとき、格安スマホについて多少なりとも知らなければ、話についていくことはできません。でも、たとえ話についていけなくても、「なるほど、対応端末や機種変更を考えるのが大切なんですね!」と繰り返す。

すると相手は、「大事なポイントを聞いてくれたな」と感じて、その点を詳しく説明してくれるはずです。聞いているほうも、より理解が深まるでしょう。

注意したいのは、なんでもオウム返しするのではなく、「大事なポイント」を繰り返すこと。

話をしっかり聞いていれば、多少内容を理解できなくても、「大事なポイント」はわかります。それを繰り返し、相手にさらにわかりやすく説明してもらえばいいでしょう。