自分を知ってもらうには○○○のテクニックが参考になる

自分にはスキルがあるのに、見合った仕事を任されていない。もっと高いポジション、もっと良い待遇を与えられてもいいはずなのに、正当に評価されていない──私にも経験があります。

手で緑の幸せな笑顔の顔のペーパーカット
写真=iStock.com/ThitareeSarmkasat
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京都の企業に勤めていたときのことです。私は外国人なので「空気を読む」「真意を察する」など、日本ならではの常識を備えていませんでした。どこにも書いてないし、誰も教えてくれません。非常にストレスが溜まりました。

日本人の同僚に悩みを打ち明けると「飲みに行こう」と誘われ、酒の席でこう言われました。

「日本には“石の上にも三年”ということわざがあるんだよ。だから3年は我慢して。頑張れ」

身も蓋もないアドバイスですが、これは1つの真理でもある。日本の企業では、評価を獲得するまで、とにかく長い時間がかかる。1つずつステップを踏んで、組織の中で自然と評価・評判が醸成されるのを待たないといけない。古い体質の会社は、特にその傾向が強い。私の所属していた企業では即戦力であるはずの転職者でも、すぐには重要な仕事を任せませんでした。

外国人の多くは何十年も日本に居ることを想定していないため、そんなに長くは待てない。これは若い世代も同じでしょう。