成果をあげた女性記者にのしかかる重荷

ネタが欲しいという意識が強いと、それとなく上下関係ができてしまうものである。メディアの中には週刊誌を下に見てくる人間、若い女性を下に見る人間もいる。そうした幾重もの差別構造のなかからセクハラは生まれるのである。

結果を出しても女性記者には偏見に遭いやすい。ある敏腕女性記者は「複数の政治部記者と関係を持ってネタを取っている」という風説を流されていた。これはまったくのウソだった。その女性記者は複数の政治家にがっちりと食い込んでおり、さまざまな情報筋から直接情報を得ていた。

当人に聞くと「どうせ記者仲間の僻みだと思うけど、せめて裏を取ってから噂は流して欲しいね。ハハ」と笑い飛ばしていたが、仕事で結果を出す女性記者は、こうした妬みの対象にもなりやすい。

上司からも「女子力でネタ取って来てくれよ」

先のXさんも「身内であるはずのデスクからも『女子力でネタ取って来てくれよ』と言われたこともあるし、一方でちょっと頑張っただけで、『オンナを使って仕事をしている』、『寝て取った』と周囲には言われてしまう。昔は本当に気に病みました」と語り、こう続ける。

オフィスのズボンと靴を履いた2人のビジネスマン
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「男性と会うときはマニッシュな恰好を心がけるようになりました。スカートではなくパンツスーツを選び、首の詰まった服を着るようにしています。女性らしい恰好をしているだけで、『オンナを使っている』と言われてしまう。そういう偏見は依然としてあると感じます」