たじま・ゆみこ●1967年生まれ。成蹊大学文学部卒業。IT専門の展示会主催企業を経て、99年、マイクロソフトへ。2007年、キャリアおよびコミュニケーション支援を行うブラマンテを設立。著書に『ワークライフ“アンバランス”の仕事力』がある。
田島弓子●たじま・ゆみこ 1967年生まれ。成蹊大学文学部卒業。IT専門の展示会主催企業を経て、99年、マイクロソフトへ。2007年、キャリアおよびコミュニケーション支援を行うブラマンテを設立。著書に『ワークライフ“アンバランス”の仕事力』がある。

コミュニケーションに関する悩みを抱くビジネスマンは少なくない。だが、組織でのポジションが上がれば上がるほど、また扱う案件の規模が大きくなればなるほど、人を動かして結果を出すことが求められる。

「コミュニケーションというと肩に力が入ってしまう人もいますが、特別な何かをしなければと考える必要はありません。まずは上司の役割として声をかければいい。たまの名言より日常の5秒の積み重ねです」

本書では、コミュニケーションを「仕組み化」するための具体策が、順を追って紹介される。

「まずは、すぐに使えるフレーズを繰り返す」「有効だったものを取り出し、タスクとして可視化する」「手帳に書き込むなど、スケジューリングして日常に取り入れる」。コミュニケーションを属人的な能力と捉えているとスケジューリングなどという発想は浮かばないが、個人の能力に左右されず、かつ有効なコミュニケーションのために、ビジネスライクな仕組みをつくってしまおうという提案だ。

「いまの時代はひとつの部署だけでは完結しない仕事が増えています。しかも、部署が違えば同じ社内でも利害が異なるケースも少なくない。部署を超えてのコミュニケーションのためにも、仕組み化は有効です」

上司に苦言を呈するときの和らげ表現から、人格を傷つけずに部下を叱る方法まで、著者の経験に基づく「小ワザ」も満載。マネジャーにとっては、まさに「教科書」として、日常すぐに使える一冊になっている。

マイクロソフト日本法人で8年間、Windows製品の営業とマーケティングに邁進した。

「マイクロソフトにいたときも実際、Windowsの部隊だけ、Officeの部隊だけで完結する仕事というのはなくて、双方が一緒になって、どのようにすればお客さんに買ってもらえるかを考えないとモノが売れない時代になっていました」

最終的には、営業・マーケティング部門で当時まだ少ない女性の営業部長を務め、プレジデント・アワードも2回受賞した。最初のアワードは個人で、2度目は自身が部長を務めた営業グループでの受賞だ。社内幹部候補としてリーダーシッププログラムへの参加経験ももつ。

「いまビジネス書を出版するような人たちは自身が優秀であるがゆえに、早く独立して企業の外に出てしまう。逆に、組織で粛々とやってきた自分だからこそのノウハウを、この本で伝えられればと思います」