情報の99.9%は書かれずに眠っている

しかし、そうした情報は、一部は自分しか知らないし、一部は身近な人しか知りません。それらの情報は、ほとんどどこにも「書いて」いませんし、誰かから調査を受けたこともありません。SNSに頻繁に文章を上げている人でさえ、実際に上げているのはもっている情報のごくごく一部でしょう。

調べる側からすれば、ある事象について調べたいと思った場合、それがすでにあらゆる角度からあらゆることについて書かれていることはまずありません。

世の中の情報の99.9%は、書かれないまま、眠っています。

と考えれば、私たちのもつ「常識」は案外狭い情報や知識によるもので、ある意味、ほとんどが思い込みだとさえ言えるかもしれません。

気づかないうちに「常識」にとらわれている

私たち一人ひとりの認識、たとえば今の世の中はもっとこうあるべきだとか、最近の社会はこんな傾向があるとかいった認識が、いったい何をもとにできあがっているのか、もう一度考えてみてもよいかもしれません。

どの人の認識の形成プロセスも簡単ではないと思いますが、おそらく、家族、友人関係のなかでつちかわれた感覚、学校、メディア、その他からの情報、そういった案外限られたもののなかから形成されていると思ったほうがよいかもしれません。

自分の認識から外れるような情報に接したとき、私たちは「そんな話、聞いたことがない」と、無視したがる傾向にあります。しかし、それは、ただ「聞く」、「調べる」という作業をしていないために情報が入らなかっただけだと考えたほうがよいでしょう。

テレビのニュースを見て、ネットを眺めているだけでさまざまなことがわかるなどということは、まずありえません。