「中学受験の勉強のとき、こたつの隅と隅で母と勉強しました」

【彩瑛】そうやって相談にはのってくれたけれど、最終的には私がしたいようにさせてくれたのはありがたかった。参考書も「これが欲しい」と言えばすぐ買ってくれたし、ほんとありがとう!

【母】アマゾンプライムが届けてくれるだけやけどね。アマゾンがあって助かったわ(笑)。

【彩瑛】家に勉強しやすい環境があったのもありがたかった。いつも学んでいる姿を見せてもらってたよ。

上田彩瑛さん
撮影=市来朋久

【母】仕事が忙しくてあんまり手をかけてあげられなかったけれど、強いて言うと、私が勉強する姿を見せられたことはよかったかもしれない。教員を続けながらもっと学びたいと思って大学院に入ったのは、彩瑛が小4のときだったかな。その頃はリビングのテーブルに書きかけの論文や資料なんかがわーっと積まれていて。提出日前なんてもう必死で、話しかけられてもふんふんと受け流すことが多かった。

【彩瑛】でも、そうやってお母さんが隣で学んでいたおかげで、私も勉強することに抵抗感がなかったよ。中学受験の勉強のときとか、こたつの隅と隅で、2人で勉強していたことを覚えてる。

【母】彩瑛が中学受験のとき、私は、昼間は教員として働いて、夕方から大学院に行ってたから、塾のお迎えもいつもギリギリ。仕事柄、多くの子を見てきて、男子は一気に成績が上がることがあるけれど、女子はコツコツ勉強を積み上げていくのが大事だなと感じていたので、小学校に入ってから勉強に集中するためのシステムづくりを一緒に考えていたね。

【彩瑛】確かに、やることリストを一緒に作ったりしてたね。

【母】その日やることを紙にまとめて、終わったことは一つずつ定規で線を引いてつぶしていくとか。

【彩瑛】小学校高学年の頃には自分でやっていたね。スケジュール帳に計画を書くことも好きだった。

模試の結果が悪くても「くよくよしている時間がもったいない」

——そして晴れて私立中高一貫の名門女子校・四天王寺に合格。中学・高校とずっと学年1位だったと聞きましたが、トップのプレッシャーはなかったですか?

【彩瑛】あまりなかったですね。私は数学が大好きで得意だったので、確かに数学の点数はよかったです。とはいえ、周りには社会や国語などほかの教科でもっとできる子がいたので、互いに教え合うなど切磋琢磨せっさたくまできる環境が学校には整っていたと思います。

【母】勉強のスランプもなかったんじゃない?

【彩瑛】小学校のときは覚えてない。大学受験のときも、たとえスランプがあったとしてもスランプとして捉えていなかったような。数学以外の教科は伸びしろしかないと思っていたし!

【母】彩瑛は前向きな性格だよね。模試の結果が多少悪くても、「くよくよしている時間がもったいない」と言っていた。

【彩瑛】うん、言ってた(笑)。