なぜあの人だけ希望の仕事ができるんだろう?

そんなふうにつぶやく自分がいるのなら、その同期との成長曲線を比較して、角度の違いにきちんと向き合ってみましょう。そして、その人と同じ角度になるにはどうすればいいかを考えてみましょう。

よくないのは自分の実力を低く見積もることです。それよりも成長角度の違いをどう乗り越えていくか、もっとポジティブにアプローチしようと、私はよびかけています。

最初のステップは「意思表明」です。「○○をやりたい」「○○ができるようになりたい」など、自分の目標を決める。そして機会があれば上司や先輩にも自分の思いを宣言していくのです。もちろんダメな時もあるでしょう。まだ成果を出していなければ即座にダメと言われるかもしれません。ただ、それでもよいのです。意思を表明したという事実は、少なくとも上司や先輩に記憶として残ります。

ただその時に、「○○さんはやらせてもらっているのに、私だけなぜ○○をさせてもらえないのですか?」という不満を口にしてはいけません。「なんであいつばかり」という言い方は、単なるひがみにしか聞こえないからです。

※この特別連載では、プレジデント社の新刊『サイバーエージェント流 自己成長する意思表明の仕方』(7月15日発売)のエッセンスを<全5回>でお届けします。