ピンチはチャンス。今日も元谷社長は座右の銘を書くことで、自分を奮い立たせる。

書くことで深く理解できる

書くことは好きです。ちょっと時間があれば、お礼状や挨拶状、講演会などでお渡しする色紙を書いています。字はうまくないけれど、元気で心がこもったものが届けばいいのかなと。相手に心を伝えることが難しい時代ですからね。マジックは使わないですね、書くなら筆。デスクの上に硯と墨と筆を置いて、いつでも書ける状態で仕事をしています。

アパホテル社長 元谷芙美子氏
アパホテル社長 元谷芙美子氏

色紙の言葉は、夫である元谷外志雄代表の『日めくり座右の銘』から選びます。仕事でピンチに見舞われることは避けられません。そんなとき、奮い立たせてくれる言葉に支えられてきました。

書く作業には、書いた言葉を自分の言葉にするという力がありますね。うちの会議では、いつも冒頭の1時間ぐらい、代表が世の中の先の見通しを話すのですが、それはきちんとメモします。速記はできませんが、重要なことは逃さないように話の起承転結を書く。

真剣に書くことによって深く理解できる。すると代表が話したことであっても、会得したときは、次から自分の言葉としてお話しすることができる。そういう利点があります。書いているときに、内容を血肉にしていく感じですね。