いろいろな仕事を同時に進めてしまい、結局はアウトプットが遅れたり、満足のいく結果につながらなかった、という失敗経験を持つ人は多いだろう。

グロービス経営大学院学長の堀義人さんは「同時にやろうとすること自体が間違っていると思います。それぞれの事柄のプライオリティ(優先順位)を明確にして、『やらないこと』を決めるのです」と指摘する。

実は達人・枝廣淳子さんも「かつては同時に複数の仕事が重なると、気が焦りパニックになることもありました」と告白する。そんな状況が改善したのは、何をやりたいのか紙のうえに書き出すようにしてからだ。

まずは、優先順位をつけて仕事を列記し、それにかかる時間の見積もりを出す。そして「人にやってもらうことを選び出す」。これで仕事の“交通整理”ができ、計画的に片付けることが可能になる。

横田雅俊さんの見立てはこうだ。

「なぜ人は複数の仕事を同時にやろうとしてしまうのか。それは、思いついた順に仕事をしているからです。ですから、あとでもっと大切なことを思いついたりすると、『ああ、あれもやらなきゃ』と仕事が割り込んでくる形になるわけです。まずは、こういった『仕事のつまみ食い』が一番効率が悪いんだということを意識しなければいけません」

このような効率の悪い「仕事のつまみ食い」を避けるために横田さんがすすめるのは、「仕事を重要度と納期の順にチェックリスト化し、その順番で仕事をする」というやり方だ。