国内に約30万人いる医師の男女比は8:2。どちらのほうが「腕」が上なのか。アメリカの大学に在籍する日本人医師の研究で「意外な結果」が判明した──。

「女性医師の手術はお断り」は是か非か

最近の一部週刊誌の人気企画に「医療批判」がある。「受けてはいけない手術」「飲んではいけない薬」「日本のがん研究のレベルは低い」といった刺激的なタイトルで医師や病院へのアンチテーゼを繰り返している。

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記事の真偽はともかく、病院に世話になる高齢者が増える中、既存の医療体制に対する潜在的な不信を抱く読者も多いということだろう。そうした記事は一種の“警告”として現場に届いている面もある。だが、完全に炎上したケースも少なくない。

「週刊現代」が2018年9月22日・29日号において展開した特集記事「女性医師の手術はいやだ」もその一例だ。

漫画家や元代議士の医師が「女性は生理があるから体調に波があって信用できない」「反射速度が遅いから1分1秒を争う手術に向かない」などと主張しているのだが、そう述べる明確な理由は書かれていない。

記事は、医学部の女性受験生を「差別した」という東京医科大学の不正入試問題にからめたもの。今後、女性医師が増える流れに対して「女性医師を増やすのは国民にとって幸せか」「命より男女平等が大事か」と訴えるのが編集部のスタンスとはいえ、「ノーエビデンス(無根拠)では……」と冷ややかな目で見られてしまうのはしかたないだろう。

加えて、医療現場の女性医師からは、「医師は男性・女性に関係なく日々最新のスキルを学んでいる」「手術時に体力の強さは必要ない。求められるのは忍耐力だ」「1度だって(生理などの)体調不良などで執刀できなかったことはない」「時代錯誤の高齢男性をターゲットにした記事」などと、ネット上で猛烈にバッシングされている。