「貯蓄目標」実現したら夫婦でお互いを褒め合いたい

お互いに貯蓄目標を実現できたら、まずは夫婦でお互いにがんばったことを褒め合いたいところです。もし貯蓄目標が実現できていなかった場合は、未達になってしまった理由を説明し、相手の理解を得ます。

年収が昨年より減少した場合、「率」では達成できても「額」では未達になってしまうことがありますが、やむを得ません。一方で年収が大きく変化しなかった場合や増えていた場合、未達は本来おかしいはずで、原因を考えて対策(定期的な積み立ての増額がもっとも強力な対策になる)を立てます。

次に、翌年の年収についての見込みを検討します。年収が増えそうか減りそうか、また変化があまり想定されないのか、それぞれの予想を話し合います。昇給が見込まれる場合は貯蓄目標について額面ベースでは上方修正されることに注意が必要です。

また下がる可能性がある場合(例えば産休・育休に入るなど)、それはどのくらいの減少でどのくらいの期間が想定されるのかを考え、「貯蓄はストップするのか」「それ以上に下がるため取り崩しも考える必要があるのか」など課題を整理します。

翌年に大型出費が見込まれる場合は、そうした出費の時期と金額水準について話し合い、どちらの残高から捻出するのか(あるいは折半するのかなど負担割合)を相談しましょう。

白物家電買い換えなど大型出費を見込んでおく

例えば、

※写真はイメージです(写真=iStock.com/george tsartsianidis)

・家賃の更新料
・引っ越しの諸費用
・住宅購入費用(頭金および諸費用)
・子どもの塾や予備校費用
・子どもの受験費用、入学金、学費
・旅行費用(時期、場所、予算規模)
・白物家電買い換えなどの費用
・冠婚葬祭等費用
 ほか

以上のような出費を見込んでおくと、そのつど焦らずに済みます。大型出費がある場合は、貯蓄目標を維持しても貯蓄残高が減少することになるはずですから、「今300万円ある貯金額に月2.5万円の積み立てをするが翌年に60万円の支出が見込まれるので、年末の残高見込みは270万円くらいに落着すると思う」のような予測の数字があれば、残高が減っても焦らずに貯蓄計画を続けていけます。