「予防接種の副作用(副反応)は心配ないでしょうか?」

【阿真】予防接種をネットで検索すると、「あぶない」「打ってはいけない」などの情報が次々出てきます。こんなに副反応ばかり伝えられては、ママが怖くなるのも当然です。

そこで改めて予防接種のメリットを理解しておきましょう。たとえば細菌性髄膜炎。かつて年間1000人が感染して、20%が重症になり、5%が亡くなっていました。それがヒブ感染症と肺炎球菌のワクチンが普及してから激減して、いまは年間の感染者が1桁台です。

【森戸】副反応の危険はあります。でも、副反応のリスクと感染症のリスクを比べて、前者のリスクが圧倒的に低いワクチンしか、ありません。ワクチンは、感染症で過去にたくさんの方が亡くなったり、合併症や後遺症を残したりしたため、それを予防するためにできました。公衆衛生の向上、医療技術の進歩で感染症の被害が周りから減ると重要性を見失ってしまいますが、その事実は忘れないでほしいものです。

また日本ではワクチンの同時接種が一般的でなかったため、1度に何本も受けることを嫌がる患者さんや医者がたまにいます。しかし世界的には20年以上の歴史があり、副反応のリスクは単独で受けたときと変わりません。

▼信頼できる小児救急・予防接種情報
《こどもの救急》
日本小児科学会が監修・運営しているサイト。発熱や吐き気などの気になる症状から、当てはまる状態をチェック。「急患診療所へ行くとよいでしょう」「おうちで様子をみましょう」のように診断してくれる。リンク集も充実。
《KNOW☆VPD!》
「ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守ろう」がコンセプトのサイト。おすすめの予防接種スケジュールがダウンロードでき、全国の小児ワクチン助成情報、予防接種Q&Aなど、関連情報を網羅する。
阿真京子
一般社団法人「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表
1974年生まれ。日本語講師、飲食店経営を経て、2007年に同会を立ち上げ、12年に法人化。小児医療の環境改善に尽力する。3児の母。
 

森戸やすみ
1971年生まれ。一般小児科、NICU勤務などを経て、現在は小児科クリニックの院長を務める。2児の母。著書に『小児科ママの「育児の不安」解決BOOK』(メタモル出版)、『赤ちゃんのしぐさ』(洋泉社)など。
 
(構成=鈴木 工 撮影=岡田晃奈 写真=iStock.com)
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