関係先の人の訃報に接したら、どう対応すべきか。競合他社に遅れをとらない、葬儀参列の際に恥ずかしくない立ち居振る舞いとは──。

ポストにかかわらず、各部門責任者に知らせる

不幸の知らせは突然届くもの。見よう見まねのマナーで通夜や葬儀・告別式に参列してきたけれど、本当はどうするのがしきたりにかなっているのか、不安な人も多いはずだ。特に得意先、仕入れ先、金融機関、関連会社など、仕事に関係する人の訃報に接したときは、ビジネスにも影響を与えかねず、なにかにつけ、今後マイナスになるかもしれない。

現代礼法研究所を主宰する岩下宣子さんは「相手の対応によっては、お祝いごとよりも悲しみごとのほうが怒りに変わりやすいものです。それだけに弔事では相手の立場に立ち、心を込めて見送る気持ちとマナーが求められます」と指摘する。さらに、「関係先の人の訃報に接したら、故人のポストにかかわらず、ただちに関連部門の各責任者に知らせることです。各責任者は会社の規定に照らして部門としての対応を考え、担当者に連絡します」とアドバイスをする。