世界各国の要人をはじめとして、多くの熱烈なファンを持つ帝国ホテル。戦後最年少の51歳で社長に就任した定保英弥氏は、一流のお客様たちに愛され続けるための努力を惜しみません。そのひとつは「ワイシャツは白、ネクタイは赤」というこだわり。なぜなのでしょうか。「プレジデント」(2018年6月4日号)の特集「1年365日『マナー』大全」より、記事の一部をお届けします――。
さすが帝国ホテルと、言っていただくために
私はホテルの営業畑を中心に歩んできましたが、20代のころから、5分でも10分でもお客様とフェース・トゥ・フェースでお会いする機会をつくり、少しでも知り合いになれるよう心掛けてきました。それも単に仕事をいただくことだけが目的ではなく、少しでも自分という人間を知ってもらうよう努めてきました。今はメールで用件を済ませることができますが、フェース・トゥ・フェースであれば、互いの共通点を見つけたり、意外な情報を得たりすることができます。
そのとき注意しなければならないのは、「聞く」と「話す」の比率です。私の場合は6対4くらい。ときには聞き役に徹することもあります。
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