また、PBに資産を預ける際に、リスク許容度に応じたリクエストができる。「年間利回り5%前後を希望されるお客さまが多く、その水準のパフォーマンスをほとんど達成しています」と高島氏は話す。PBは複利計算なので、元金は14年後にほぼ倍増する。

口座開設の最低預入金額は1億円が基本

PBで発生するコストは、「口座維持手数料」「運用手数料」「売買手数料」の3つ。口座維持手数料と運用手数料については、預入資産の額に応じて発生する。年間の資産額に対して、口座維持手数料が0.2~0.3%、運用手数料は0.5~1%程度。売買手数料については株式の場合、売買金額の0.75~1.5%程度である。

確かに魅力溢れるPBではあるが、「口座開設の最低預入金額は1億円が基本です。それ以下の金額でも可能ですが、長期的に安定したリターンを期待されるのであれば、最低でも5000万円くらいからスタートして、少しずつ増やしていただくよう助言しています」と同社の高島宏修取締役はいう。

一般のビジネスパーソンにはちょっと縁遠い話かもしれないが、資産防衛は大切で、どの層にとっても共通課題。小池氏に、富裕層向けに3つのリスクレベルでポートフォリオをつくってもらった。手持ちの全資産をほとんど利息のつかない普通預金にしておくのではなく、これを参考に分散投資を考えてみたらどうだろう。

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