メモやメールが、身を守る武器に

女性社員を叱責すると、泣いてしまうのではないかと不安に思う男性は多いだろう。しかし、そこは心配がない。

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「甘ったれて泣く、泣いてごまかすなどの『すぐ泣く地雷女』は減少傾向にあります。一昔前の、職場に女性が少なくて、もてはやされていた時代には、確かにすぐ泣く女性社員がたくさんいました。しかし、今は職場に女性が増えてきたので、物事を泣いて解決しようという女性は減ってきた。甘えに厳しい同性の目があるため、泣くに泣けないのです。それに、男性には負けられないという気概のある女性も増えてきていますからね。今、女性が職場で泣くとすれば、多いのは悔し泣き。『仕事ができず、期待に応えられない自分が悔しい』というのが主な理由です」(同)

むしろ、注意されて泣くどころか、反撃してくるのが地雷女なのだ。

「上司から注意されると、『ほかの人は注意されてないのに、どうして私だけ怒られるんですか!?』などと逆上するケースも少なくありません。さらには、注意された本人があたかも被害者であるかのように周囲の人間に言いふらし、上司の評判を下げることもあります。結局、原因は上司が侮られているという点に尽きます。的確に注意叱責できない人、威厳がない人というレッテルを貼られてしまったら最後、地雷女はのさばる一方。女性は『上司を試す』行動を取ることもあるので、さらに注意が必要です」(同)

地雷女とは、日常的なやりとりを交わす際にも注意が必要だ。

「地雷女にとって、もっとも大事なことは『保身』です。自分の身が危なくなると、逃げるか攻撃してきます。重要な数字、日時、数量、計数関係は、しっかりメモやメールなど文字にして残さないと、足をすくわれる。言った、言わないと責任のなすり合いになりますから」(同)

ただし、証拠を残すべきことと、残してはいけないものを吟味することも重要。メールやSNSには、文字に残るというリスクも伴う。

「特に注意すべきは、相談事。相談は時に感情も含んだやりとりになりますが、文字だけで真意をくみ取ったり、伝えたりするのはほぼ不可能。相手に誤解や不快感を与えかねません。『報・連・相』のうち、報告と連絡は文字に残し、相談は残さないほうがいいと覚えておくといいでしょう」(同)