スポークスマンは無個性でつまらない人物にせよ

連日のように森友学園の籠池泰典前理事長と、その妻、そして長男がメディアや国会を騒がせている。この事態は、一法人のリスク案件としては相当に規模が大きく、「鎮火」はなかなか難しい状況といえよう。

広報の仕事をしていると、「危機管理」「リスクマネジメント」の仕事がついてまわるが、企業の人々は森友学園を始め、数々の危機に陥った企業から学ぶべき点がある。それは、「スポークスマンはできるだけつまらなそうで、外見も特徴がない人物にしろ」ということである。もしも最高責任者たる社長がそういった人物ではない場合は、「せめて危機的な状況のときだけでもつまらそうな人物に見せて、外見の特徴を消すような努力をしろ」となる。

今回の森友学園の一件は政治家や国をも巻き込んだあまりにもデカ過ぎる話なので、もはや一般論としては語れないが、よくある企業不祥事の場合、スポークスマン選びは極めて重要である。というのも、マスコミは結果的に「キャラクターが際立っている」「過激な物言いをする」「見た目に特徴がある」といったスポークスマンをこぞって取り上げるようになるからである。

籠池一家は、父・泰典氏はとにかく言動が独特で、映像素材としてあまりにも面白すぎる。また、泰典氏と顔がソックリな長男の佳茂氏も何があろうが父をかばい、尊敬の念を見せる姿がまるで「ミニ理事長」のごとき雰囲気で、これまた面白い。さらには、自民党の鴻池祥肇氏(参議院議員)から「オバハン」呼ばわりされた泰典氏の妻も「朝日(新聞)嫌い!」と会見の場で叫ぶなど、とにかく親子揃ってキャラとして面白すぎるのである。