優良ドライバーほど新型保険は魅力的

昨年11月、損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は、自動ブレーキなどを備えた先進安全自動車(ASV)の保険料を9%引きにすると発表しました(※1)。 各社は来年1月から割引を適用する方針です。ASVは高齢運転者の事故対策に極めて有効です。先進技術による保険料負担の軽減は、ドライバーだけでなく社会に貢献するものといえましょう。

ASVはセンサーとブレーキなどを組み合わせた仕組みですが、将来的にはそうした運転データはネットでやりとりされるようになります。そこで問題になるのは「IoT(モノのインターネット)」の使い方です。私の専門のひとつである自動車保険にも重大な影響が見込まれます。自動車に様々なセンサーが搭載されることで、ドライバーの「腕前」がわかるようになれば、それにあわせて保険料も大きく変わるからです。