「しかし、ハンバーガーといえば本来は肉の料理です。エビだけでは足りない、ビーフの4番バッターが欲しい、ということで、2007年に絶品チーズバーガーを発売しました」(ロッテリアマーケティング部小島啓太氏)


「絶品チーズバーガー」(380円)

絶品チーズバーガー(380円)は“世界一おいしいチーズバーガー”をコンセプトに開発されたバーガーだ。パティには、肩ロースと肩バラ肉という部位指定の肉を使用。ロッテリアの他のバーガーでは2~3ミリのところ、最大8ミリという粗挽きにし、肉の食感を強調している。また、ペッパーやオレガノといったスパイスを加えたほか、店舗のキッチンで塩を振る“ひと手間”によって、肉のおいしさをより引き出した。

ファーストフードチェーンとしては、本来ならパティそのものに塩を練り込むほうが、調理工程が単純化され効率的だ。しかし味に奥行きがなくなり、肉の風味が感じにくくなる。そのため、店舗で1品ずつ調理する方法を選んだ。

また主役のチーズには、ゴーダチーズとチェダーチーズという2種類のナチュラルチーズを採用。時間が経つと味が変わりやすいが、プロセスチーズより味わいにコクやパンチがあるため、管理が難しいナチュラルチーズを敢えて使用した。

このように、ファーストフードの域を超え、満を持して発売された絶品チーズバーガー。発売以来長らく、エビバーガーと人気を競い合ってきたが、2015年ついに売上げがエビバーガーを超えたという。

ポテトやシェーキ、チョコレート商品で特色を出す

以上、エビバーガーと絶品チーズバーガーがロッテリアの2本柱となっている。さらにロッテリアの特徴は、それを取り巻く“脇役”とも言うべきサイドメニューが非常に充実していることだ。

脇役商品のなかでも、消費者の支持率が高いのがポテト。フレーバーのパウダーとともに紙袋に入れ、ガサガサと振って自分で味つけして食べる“ふるポテ”が人気で、これまでにさまざまなフレーバーが発売されている。カルビーのスナックとコラボした期間限定フレーバーが発売されたこともあり、時期に応じて季節性や話題性を演出する商品でもある。


ポテトでも季節性や話題性を演出。2015年7月には、カルビーのポテトスナックとコラボした商品を期間限定発売した。

また“ロッテリアならでは”とも言えるのが、スイーツの品揃えだ。もともとロッテグループの一員として、チョコレートやアイスクリームに強く、シェーキ(ミルクシェイク)や、ジェラートを浮かべたフロートドリンクなどが人気。さらに最近では、ロッテブランドの商品を活用した商品が「20~30代の女性に飛び抜けて好評」(小島氏)なのだという。例えば、ロッテのチョコレート菓子のブランドである、ガーナミルクチョコのシフォンケーキ(350円)やチョコレートパイ(150円)などだ。これらの商品では特徴的なガーナの赤いパッケージを踏襲しており、ブランドカラーを全面に押し出している。いつもはスーパーやコンビニで買うしかない出来合の商品の味を、店舗で、できたてで楽しむことができる。魅力あるブランドにさらに「手作り」の価値が加わり、消費者の購買意欲を刺激していると言える。


今年の冬は、ロッテ・ガーナチョコレートとのコラボ商品を提供。左上から時計回りに、ガーナシェーキ、ガーナカップシフォンケーキ(ジェラート添え)、ガーナパイ、ガーナホットチョコレート、同(マシュマロ入り)