一言で「主夫」といっても、家事の分担度はさまざま。兼業主夫2人と専業主夫1人の24時間に迫りました。キャリアを築きながらプライベートも充実させる、時代の先取り夫婦の知恵がつまっています。

小林未千さん&弘和さんご夫妻
【仕事】夫:取締役 妻:代表取締役【家族構成】夫、妻【家事分担率】8:2

運営する「スタジオNagomi」のセミナールームで仲良く向き合って昼食を食べる。

女性の開業・経営を支援するコンサルティング会社を夫婦で営む小林さん夫妻。妻の未千さんが会社の顔として活躍する一方、夫の弘和さんは公私にわたって妻を支えている。毎日の朝昼食の準備から食器の片付け、ゴミ出し、掃除、洗濯に至るまで、家事のほとんどが弘和さんの担当だ。

美容業界で営業マネジャーとして働いていた未千さんと医療関係の営業の仕事をしていた弘和さんは、2001年に結婚。結婚当初は広島と松山で離れて暮らしていたという。

「もともと、2人とも独立願望があって、私がやってきた美容業界でのマネジメントを生かしたビジネスを、いずれ一緒にやれたらいいねという話は結婚前からしていたんです。しばらくは別居婚だったのですが、お互いに転職、転勤を願い出て生活拠点を東京に移しました」と未千さんは振り返る。

その後、07年に2人で和未(なごみ)コンサルティングを設立。当初、クライアントは美容業界が中心だったというが、今では書道家からフリーアナウンサーまで業種はさまざま。専門知識や技術はあるけれども、集客力や経営スキルに乏しい女性へのコンサルティングをしている。09年からは女性起業家支援コミュニティー「スタジオNagomi」の運営も開始。