女性を本気で伸ばしたい会社と口先だけの会社は、どこが違うのでしょうか。どうすれば見極められるのでしょうか。
「女性管理職比率」や「役員比率」だけでは見えてこない、企業の“本気度”がわかる独自の格付け方法を編み出しました。

「働きがい×働きやすさ」が一目瞭然! 6つのタイプ別企業マッピング

【キャリア万全型】
●働きやすく昇進しやすい女性の活躍が常識の会社
女性社員数が多く、出産後も子育てをしながら働き続けるのは当たり前という風土ができあがっているわ。女性管理職も多くて、活躍の道が見えている。扱っている商材やサービスが女性向けだから、女性の活躍が欠かせないのよ。

【狭き門型】
●技術系や専門知識のある女性が大活躍する会社
周りに女性が少なくて、紅一点の会議もよくあるけど、大学時代から理系で、そんな状況に慣れっこだったから気にならないわ。男女関係なく、自分の専門知識を活かして活躍できるのでやりがいを実感中。

【WLB(ワークライフバランス)重視型】
●仕事は男性社員の補助女性に優しい会社
女性に無理をさせたりしない、気遣いがバッチリな会社ね。このタイプの会社では、女性は男性の補助をするのが仕事。やりがいのある大きな仕事は与えられないし昇進も期待できないけど、ゆる~く、なが~く働きたい人にはピッタリ。

【昭和型】
●ゴールは寿退社一般職が大多数の会社
女性は一般職が圧倒的で、結婚すると辞めていく人が多いわね。いわゆる“腰掛け”で働いている女性や、取引先企業のお嬢さまなんかも結構見かけるわ。環境はいいので3年間は定着するけど、平均勤続年数が短く、既婚率が低いの。

【サバイバル型】
●成果を強く求められる厳しい会社
成果を出せれば上がっていけるけど、そうでなければ……という厳しい世界。性別に関係なくバリバリ働けるけど、家庭との両立は難しそう。長く残っている女性は猛者みたいな人が多くてとても若い人の憧れの存在とはいえないわね。

【ブラック的】
●離職率が高く、残っても報われない会社
毎年、新卒で女性もたくさん採用するから、入るのは簡単だけどどうしたわけか、とにかく離職率が高いのが特徴。残った女性でも管理職になれている人は少なめで、なんだかどちらにしても報われない会社なのです。

女性の働きがいと働きやすさの観点から、9個の指標で1106社を独自に格付け。子育てしながらやりがいのある仕事を続け、管理職になるのも当たり前な 「キャリア万全型」企業から、ダイバーシティの波に乗り遅れ、寿退社が常態化している「昭和型」企業、働きやすさも働きがいも持てない「ブラック的」な企業まで、6つのタイプに分類しました。次ページは、各タイプの典型的な企業をリストアップします。

あなたの会社は今、どのあたりにいますか?