人間関係を構築するうえで、成功者とそうでない人はどこがどう違うのか。それがわかれば、成功への道のりも見えてくるというものだ。世界中のVIP1000人以上に取材を重ねてきたジャーナリスト・谷本有香さんにお話を聞いた。
家族の前でも弱みは見せない
成功者は辛いとき、まわりに弱さを見せません。「もうダメだ」とネガティブな発言をすることもしません。彼らが相談を持ち掛けるのは、ビジネス上のつながりが少ない企業経営者の友人など、精神的にタフな人たちばかり。家族や部下など、自分が失敗した事実を聞いて、一緒になって落ち込んでしまうような相手には、決して弱った姿を見せないのです。相談したことで、自分を支える「周囲の力」が弱まることを恐れているのだと思います。
とはいえ、事業での失敗があった場合、マスコミなどの前で状況説明をしなくてはいけない場合があります。私も「どうしてですか? 大丈夫なんですか?」と質問を投げかける立場にいます。そんなときの彼らは、決まって非常に淡々と事実のみを説明します。そして、最終的には「今回はこういう理由で失敗したが、このような改善策を講じて巻き返していきます」と話をポジティブに転換して、私たちに明るい未来を見せてくれます。彼らは基本的に自分の能力に自信があり、ポジティブシンキングが身についているのです。
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