仕事篇:出世競争に勝つか、降りて幸せになるか
[仕事満足度]ハッピー父さん 64点 VS 不機嫌父さん 50点

調査で、年収1000万円以上で幸福度が70点未満だった人を「不機嫌父さん」、年収300万円台でも幸福度が70点以上だった人を「ハッピー父さん」と位置づけた。

不機嫌父さんは、残業時間が多く、慢性的にお疲れの様子だ。プレッシャーが大きいわりに、評価は自分が思うほど高くない。業績重視の職場はギスギスして、悩みを打ち明ける相手もいない。

そんなに辛ければ、少し力を抜いてもいいのに、そこは高年収のプライドが許さない。しかも、同じ年収でハッピーな「エリート父さん」ほど突き抜けた能力はない。中途半端な能力に、中途半端な自尊心。大企業で働く人のマジョリティーはこのタイプだ。

一方、ハッピー父さんはそんな過酷な競争に初めから参加していないから、ストレスは小さい。職場に足の引っ張り合いはなく、そこそこの努力でそこそこの評価を受け、不満はない。まさしく身の丈に合ったビジネスライフだ。

◆評価に満足している人
→1000万円もらっていても、不機嫌父さんの64%は評価に満足できない。一方、お金の面では報われていないハッピー父さんだが、6割近くが評価を正当と捉えていて対照的だ。

◆「努力は報われる」と思っている人
→「こんなにやってるのに」と不満を募らせる不機嫌父さんの姿が目に浮かぶ。ハッピー父さんは大多数が努力は報われると回答。お金より努力を認めてくれる誰かがいることが重要なのだ。

◆職場に悩みを話せる人がいる人
→競争の世界を生きる不機嫌父さんは周囲に敵だらけ。弱音を吐けば足元をすくわれる。ハッピー父さんは調和が第一。独り勝ちがない代わりに、仲間意識や達成感の共有がある。

◆ストレスやプレッシャーを感じることが多い人
→不機嫌父さんは年収相応の責任ある立場。能力がずば抜けていないとプレッシャーを感じて当然だ。ハッピー父さんも気楽なようで約半数はストレスを感じている。

◆慢性的に疲れている人
→1カ月の残業時間を見ると、不機嫌父さんは「ほとんどない」が3割。ハッピー父さんは「30時間以上」が4割。

◆業務内容に満足している人
→業務に対する満足度が低い不機嫌父さんは2タイプあるだろう。上昇志向が強すぎて常に満足できないタイプ。そして、能力以上の業務を任されて疲弊しきっているタイプだ。