「でも」「だって」「どうせ」が口癖の3D母

(4)口癖が「でも」「だって」「どうせ」の3D母

もし、あなたの妻が3D女だったら、我が子は真っ直ぐには育たないどころか、あなた自身も出世しない。

3D女=すなわち、すべての思考が「でも」「だって」「どうせ」になっている女を指す。言い訳ばかりの女は男と子どもを潰していく。

3D女は人の意見を聞けない、自分の話しかしない。それを拒否されたと感じた瞬間に自分の殻に閉じこもる。「反省」と「感謝」が決定的に欠けているのだ。つまり、3D女には「努力」と「成長」という文字がないので、男にもそうだが、我が子を褒めることが苦手なのだ。

そうなると、頭ごなしに否定する、何をしても怒る、何もしなくても怒るということになりがちで、まるで「欠点を探している」かのように感じるだろう。子どもを褒めないことが「当たり前」になってしまう家庭は明るさとは無縁になるばかりか、気が付けば我が子も「3D」になっている。

(5)母親が半径500m圏内から一歩も出ない家庭

例えば母が半径500m以内で生活していて、週の内の大半はそこから一歩も出ない暮らしぶりだとすれば要注意だ。そのコミュニティーの「価値観」に縛られ、他の「価値観」を見聞きするチャンスを失うからだ。

我が子がよその家に遊びに行っているのに、頑なに「我が家はNG!」と一歩も敷居を跨がせない家庭も、もう少し柔軟性がほしいところである。いろいろなタイプの子どもを身近に見るチャンスでもあるからだ。違う教育方針で育っている子どもたちの相手をすることは自分にも学びが大きいのである。

子ども自身が物事に融通がきくようになる、あるいは共感性を育むということは親が他人に対してもある程度、オープンマインドでなければならない。

そうやって、相手が大人だろうと、子どもだろうと、いろんな人にかかわって、時には助けてもらいながら子育てをするということが重要なのだ。親自身が「人との距離感がつかめない」「人付き合いが悪い」と諦めていてはいけない。

(6)子どもに伝える言葉は、誰かの「受け売り」の親

「いとこが中学受験させたから家も」「お隣が○塾に行っているから家も」などに代表されるように、他人の影響をまともに受けてしまう家庭はいただけない。

同じように教育者のお言葉や評論家先生の主張を鵜呑みにして、受け売りのように「我が家の教育方針」にしてはならない。

きちんと我が子の得手、不得手を見極めて、長所を伸ばすことに比重を置かねばならないのである。

更に言えば、勉強の意義、労働の価値、幸せの尺度、これらを我が子が幼いころから説明していかなければならないのだ。

オリジナルの哲学がない家は我が子を他人が作った枠に入れこもうとしているのに等しい。我が子のサイズに合った、オーダーメイドの型でなければ、その窮屈さに我が子が悲鳴をあげるのは時間の問題である。

以上6項目、独特な「ご家庭のにおい」を挙げてみた。

逆に、子どもが健全に学び、育ち、自立していく家の「におい」もある。いわゆる「子育て上手」と言われるご家庭及びその親だ。

彼らに関しては別の機会に改めて詳しく書きたいと思うが、共通点を簡単に一言でまとめるならば「めんどくさがらない親」ということになる。

日常で起こるすべてのことに対して丁寧に誠実に向き合えている親の元で育つならば、子どもは自分の一度しかない人生に対して積極的になる。

「におい」を自らが自覚するのは難しいのであるが、少しでもそのハザードがあると感じたならば、リスク回避のために夫婦間での話し合いにこちらを利用して頂ければ幸いである。

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