2015年8月2日(日)

採用の当落を決める担当者の「最後の質問」とは?

あなたの出世、採用、給料、リストラはこう決まる【10】

PRESIDENT Online スペシャル /PRESIDENT BOOKS

著者
溝上 憲文 みぞうえ・のりふみ
ジャーナリスト

溝上 憲文1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(プレジデント社刊)がある。

執筆記事一覧

ジャーナリスト 溝上憲文=文
8月1日、大学生の就職・採用活動が開始された。経団連が2016年卒入社組から採用面接は8月への「後ろ倒し」を要請したからだ。ここ数年の採用面接で重視されているのが、物事を順序だてて論理的に考えることができる「論理的思考力」だという。採用担当者のあの手この手の質問がわかれば、採用に一歩近づくだろう。『人事部はここを見ている!』(溝上憲文著 プレジデント社)より、2015年の「後ろ倒し」された「就活」最新事情をお届けする。

論理的思考力を見抜く質問とは

面接で重視する要素の1つが、物事を順序立てて論理的に考えることができる「論理的思考力」です。“地頭力”と言い換えてもよいでしょう。しかし、この能力は大学生活の4年間で錆びついてしまうそうです。これをいかに見極めるかが重要と指摘するのは製薬会社の人事課長です。

「とくに文系の学生は高校から大学に入る時は地頭のレベルが相当高くても、その後遊んだりして錆びついていきます。その人が会社に入り、もう1度鍛え直したら伸びるのか、あるいはもう限界に達して伸びないのか。とくに、面接ではあの手この手を使って確認しています」

『人事部はここを見ている!』溝上憲文著(プレジデント社刊)

面接では学生時代の成功・失敗体験を根掘り葉掘り聞きますが、着眼点はどんなすばらしい活動をしていたかではありません。

「誰の意思でどういう目的を持ってチャレンジしたのか。その結果、あなたは何を身につけたのか、それを社会人としてどのように生かしていくのかを聞きます。行動の背景にどういう思考があり、それがどの程度深かったかを見ています。実際に深く考えて行動するタイプは会社に入っても伸びています」

論理的思考力を見るのは各社共通のチェックポイントです。しかし当然学生も用意周到に準備して臨みます。

化学会社の人事課長はその対抗策についてこう語ります。

「意図的にプレッシャーをかけて緊張した雰囲気を作り出し、自分が言いたいことをどれだけ言えるのかを見ます。あるいは視点を変えて何度も同じ質問をすると、真剣に考えて行動しているのか、いないのか、化けの皮は必ず剥がれます」

文系学生の論理的思考力を見抜く裏技もあると語るのはゼネコンの人事部長です。

「『中学時代の得意科目を3つ言ってください』と質問しています。ほとんどが最初に国語か社会と言い、最後に理科や数学を挙げます。最初に数学、次に国語と答える学生は論理的思考力が高いと見ています」

長年の経験で培った裏技ですが、いろんな質問をした最後にこれを聞いて“当確”かどうかを判断しているそうです。

※本連載は書籍『人事部はここを見ている!』(溝上憲文著)からの抜粋です。

『人事部はここを見ている!』(プレジデント社)
人事部はここを見ている!

[著] 溝上 憲文  

あなたの出世、採用、給与、リストラはこう決まる!――「その件は○○君に」と名指しされる社員が出世する。なぜ「体育会系」学生は企業に引っ張りだこなのか?

  • Amazonで購入
  • PRESIDENTオンラインストアで購入
書籍詳細ページ

PickUp