2015年3月26日(木)

無気力社員の8割をも戦力化するコンパ部屋 -京セラ

アメーバ経営実践!稼ぐ力100倍法【人材育成】

PRESIDENT 2013年3月18日号

著者
高井 尚之 たかい・なおゆき
経済ジャーナリスト

高井 尚之

1962年、愛知県生まれ。日本実業出版社勤務を経て、花王の企画ライターを務めた後、2004年から現職。経営側だけでなく、現場の視点を合わせて企業の本質をわかりやすく伝える情報発信にこだわる。『「解」は己の中にあり-「ブラザー小池利和」の経営哲学60』など著書多数。

執筆記事一覧

高井尚之=文 永野一晃=撮影 京セラ=写真
1
nextpage
京セラ発のフィロソフィと部門別採算制度という2大稲盛メソッドを国内外のあらゆる企業・団体が採用している。加速度的にコストが下がり、飛躍的に業績が上がる奇跡の現場に密着。

酒を飲みながら本音で語る「飲み会」は、多くの会社では、時代とともに位置づけが変わったイベントだ。その昔、部下が喜んでお供した時代から、一時は世代間ギャップの象徴となり、上司が声をかけても部下に断られるようになった。近年は逆に“飲みニケーション”の効果が、若手にも見直されつつある。

だが京セラでは、昔もいまも重視される存在だ。同社では社員同士の飲み会を「コンパ」と呼ぶ。

京都市伏見区の京セラ本社ビル。この12階に居酒屋の座敷のような100畳敷きの和室がある。コンパ・ルームだ。ここで社員は、酒を酌み交わしながら意見をぶつけ合う。

一般的な「コンパ」の様子。100畳敷きの専用の大部屋を本社や各工場が完備。

京セラのコンパは「和室」で「鍋」を囲むのが基本。ひざをまじえての対話を重視する。グローバルに事業展開する同社だが、年に2回、世界中から経営幹部が集まる「国際経営会議」後のコンパでも、すき焼きなどの鍋が用意される。

専用部屋があるように、開催場所は社内が多い。食事の材料は、同社の社員食堂を運営する業者が割安で提供し、費用は全額、個人の自己負担。会によって異なり、1人2000円から3000円程度が多い。基本的に全員参加で、1~2週間前から参加者の予定を押さえる。

PickUp