では、もっと多くの女性管理職がいる会社はどうなのだろうか。多くの女性上司を経験している外資系金融のトオルさん(33歳)は言う。

「外資系なので、男女の区別なく出世はパフォーマンス次第。フラットでシビアな世界です。キャラが濃い人は圧倒的に男性より女性が多かった。男性は権力に走るタイプか、またはみんなに慕われる兄貴タイプのどちらかに分かれますが、女性はすごくいろいろなパターンがある。多様性があるからおもしろいけれど、下につく人間にとっては大変です」

トオルさんが見るところ、女を前面に押し出して、男性に甘えるタイプはジュニアマネジャークラス(係長程度)で消えていく。残っている女性は強者ぞろい。苦手なのは「女王タイプ」だと言う。

「私の言うことが聞けないの!?逆らったらどうなるかわかってるんでしょうね!」とヒステリックな声でまくしたてる。こんな女王タイプは他人の意見には耳を貸さず、自分は絶対。大失敗をしても頑として非を認めず、自分の大嫌いな部下にミスを押し付け、あまつさえその部下を切るチャンスにする。できる部下でも「この子が育てばいずれ私を追い抜く」と思えば、「若いうちに芽をつんでおく」とばかり排除に走る。

女性社員の多い大手情報系会社のマリナさん(27歳)は、理想の女性上司はいないと言う。

「男性上司はミスをしても、ミスを憎んで人を憎まず。個人攻撃しない。女性上司は属人的なところを突いてくる気がします」

「あなたのこういうところが、ミスの原因なのよ」と感情的な個人攻撃をされるとつらい。

「感情的でねちっこいメールを朝から送ってくる人がいる。?や!が3つぐらい付いているんです。自分宛でなくccでも、ああ、またやっているなーと思いますね」