2015年2月12日(木)

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「正社員クビ自由化」時代も到来間近!? 鳴り物入りのアベノミクスは、しかし、「個人」を守ってくれるわけではない。何歳になっても、働きながら勉強し続けることが身を助けるのだ。

40代になったときの理想は、組織のリーダーか、自分の強みを生かした専門分野を持つこと――。

30代はそのための重要な準備期間であり、今日の企業社会をサバイバルするための最重要な10年間といえる。

「20代のとき以上に実務能力を高める必要があります。30代である程度仕事の全体像を見渡せるようになると手と気を抜く人が多いですが、勉強し続ける姿勢を維持しなければなりません。30代になると部下もでき、指導する立場にもなります。すると、不思議なものでただ学ぶ立場よりも実務能力が向上する速度が上がります。何か指導する際、実務に精通していないと、実務の体験不足の20代に一から教えることができないため、しっかりとした準備をしようと実務に関する知見も深めていくことになるからです」

そう語る経営コンサルタントの大塚 寿氏が、実務能力アップと同時に30代で身につけたいのは「自分の頭で考える」という癖だという。例えば、情報収集に関して。ネット検索は情報収集に大いに役立つ。入力すれば1秒足らずで、知識を得ることができるが、その一方で、ナレッジ(知恵・知見)を得ることは至難の業だと大塚氏はいう。

「私が専門とする法人営業に関する知見なども、検索ではなかなか有効な情報を得るにはいたりません。やはり書籍や詳しい人に頼らざるをえないことがあります。結局のところ、自分が探したい・知りたい情報を得たり、何かを生み出したりするためには、いくつかのネットや人からの情報をかき集め、それらをつなぎ合わせるなど自分の頭を使うことが不可欠です」(大塚氏)

指標と指標をつなぎ、仮説立案

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30代が知っておきたい「数字」

同じく経営コンサルタントの小宮一慶氏も、とりわけ経済・景気など「数字の分析」に関しては自分の頭をフル活用することが大切だ、と話す。例えば、新聞やテレビなどのメディア情報を入手するだけではなく、その分析による独自のアウトプットこそが30代以降の優劣を分けるという。

「経済のセンスや世の中を見る目は地位が上がるにつれ、より重要になります。30代になったら、数字に対する感性をさらに磨くべきです。なかでもマクロ経済の大きな流れを勉強することは最優先事項です」

では、具体的にはどうすればいいのか。かねてより、小宮氏が推薦しているのが日本経済新聞をよく読み、特に月曜日に掲載される景気指標や公表される企業の業績、ネットの政府系サイトで公開されるマクロの統計などを丹念にチェックすることだ。

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