ベビーカーは親のためのもの

さて、前置きはこれぐらいにして、ベビーカー問題についての僕の意見です。ベビーカーは親のために開発された「便利な道具」に過ぎませんよね。混雑している街中や電車内に持ち込むのははっきり言って迷惑だと思います。ベビーカーはやたらにスペースを取るし、間違ってもぶつかってはいけないので、ただでさえ狭い都会の通路をさらに狭くしてしまうからです。

当のベビーたちもあの「車」に乗りたいのでしょうか。親からの距離が遠くなって不安だろうし、速足で歩いたり満員電車の中で押し合ったりいる見知らぬ大人たちの下半身だけが見えて危険を感じるでしょう。言葉を発することができれば、お父さんお母さんにおぶって欲しいと主張するのではないでしょうか。

僕には子どもがいないので実感はありませんが、ベビーカーで得をしているのは親たちだけでしょう。どんどん体重が増えて重くなる子どもを抱えずに済むし、密着もしないので夏場も汗ジミができにくい。ついでに子ども用品や自分の荷物も載せたり吊るしたり。例えは悪いかもしれませんが、スーパーのショッピングカートをそのまま店外に持ち出しているようなものですよね。楽に決まっています。

でも、周りは大変です。最近、キャリーバッグを引いている人がやたらに増えていますよね。僕もたまに使うことがあって、「荷物が格段に軽くなって楽だな~」とコロコロしています。でも、ちょっと気を抜くと周囲の他人に迷惑をかけているのです。キャリーバッグが他の人の足にぶつかりそうになったり……。