2014年6月26日(木)

稼ぐ人が見据えているのは、どのくらい先の未来か

500万vs800万vs2000万、年収別「1週間の使い方」【3】

PRESIDENT 2013年2月4日号

著者
村上 敬 むらかみ・けい
ジャーナリスト

1971年、大阪府生まれ。東京外国語大学外国語学部(マレーシア語科)卒。ビジネス誌・エンタープライズIT誌を中心に、自己啓発から経営論まで、幅広い分野で活躍中。

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村上 敬=文 工藤睦子=撮影
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始業時間、朝イチの仕事、打ち合わせ、スキマ時間、休日の過ごし方……。時間の使い方に関する年収別の徹底調査で「稼ぐ人」と「残念な人」との決定的な違いが見えてきた。
調査概要/楽天リサーチの協力を得て、インターネットを通じて1000人のビジネスマンより回答を得た。調査期間は2012年11月22~26日。
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図21~図23

将来に向けた時間の使い方をチェックしていこう。年収層による違いがはっきりあらわれたのは目標設定だ(図21)。年収500万円台は、1週間先の目標を設定している人が26.7%、1カ月先の目標を設定している人が24.3%、1年先の目標を設定している人が23.1%と、期間が長くなるほど目標を設定する人が減っていく。一方、2000万円以上は、1週間先が31.2%、1カ月先が30.9%、1年先が37.2%で、短期目標より長期目標を重視している。低年収層が目の前の目標達成を重視しているのとは対照的に、高年収層は長期の視点で先を見据えながら仕事をしている傾向が見てとれた。

ワーク・ライフ・バランスについての意識は必ずしも年収と比例しなかった。「オンとオフをはっきり分けるべきだと思う」と回答した人が最多だったのは年収800万円台で、85.0%(図22)。「理想的なワーク・ライフ・バランスとは、オンとオフを切り替えられることだと思う」と答えた人も、800万台が60.9%で、ほかの年収層より多かった(図23)。休日の過ごし方のところでも触れたが、仕事を辛いものだととらえている800万円台は、仕事とプライベートを区別する意識が強いようだ。本田氏は、「もはやワークとライフを分ける時代ではない」と指摘する。

「シリコンバレーや日本の先端的な会社で、ワーク・ライフ・バランスを掲げている会社はほとんどありません。そこで働く人々の多くは、意識的に仕事と生活の境界線をなくして、普段の生活の中に仕事の楽しみがあるという働き方をしています。これからは“ワーク・ライフ・インテグレーション”。つまりワークとライフが統合された生き方が1つの流れになっていくのではないでしょうか」

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